皆さんは版画と聞いてどんなものを思い浮かべますか?

 

「木版画」=浮世絵

 

葛飾北斎《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》天保2年 (1831)項 大判錦絵 メトロポリタン美術館蔵

 

 

「銅版画」=西洋の細密画や挿絵

 

アルブレヒト・デューラー「メランコリア」1514年

 

 

シルクスクリーン=アンディ・ウォーホール

 

「The shot marilyns」in 1962 from this is media

 

 

また、最近では紙を使った「紙版画」

 

発泡スチロール板を使った「スチレン版画」、手軽な「けしごむ版画」

 

これら版画は直接紙に描くのではなく

 

板や紙、消しゴムなどを切り取ったり、銅や絹(シルク)を薬品に浸したりしながら

 

「版」を作ります

 

「版」にインクを載せて紙にくっつけると、たくさん同じ画面が印刷できます

 

しかもインクを拭き取れば、版は何回も使うことができますね

 

そして今回みんなが行う版画は、ゲルプリントと呼ばれるものです

 

 

 

こんな風に透明です

 

ゲル(gel)状の版は、少し硬いゼリーのような感触です

 

ゼラチン(魚などの脂質)とグリセリン(油)を混ぜており

 

みんなそれぞれゼラチンをお湯で溶かしながら作りました

 

動物性の脂分のためか、みんなはにおいを嗅ぎ

 

「雑草の匂いがする」「オエーッ」という反応や

 

「ヤドカリの匂い」という意見

 

見た目と触感から

 

「食べられるの?」という質問も、もちろん(?)多かったです

 

・・・ともかくやってみよう!!

 

 

 

 

 

葉っぱ、リボン、好きな形に切り抜いた画用紙など

 

薄さがあり表面がでこぼこしたものが版の形となります

 

ゼラチンのベタつきでそれらがうまくくっつけばOK

 

インクローラーにもくっつく場合があるので

 

そこが苦労のしどころでした

 

 

 

 

 

 

さあ、仕上がりはどうかな??

 

 

毎回版画は大掛かりですが

 

みんなはどういう感想を持ったでしょうか?

 

描写と違いうまくいかないこともたくさんあるけれど

 

用紙やゲル同士がペタッとくっつく感触や

 

画用紙上に絵の具がフラットに乗った、

 

版画独自の色のつき方が先生は大好きです

 

 

所沢の絵画教室

アトリエレコルト

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