~Miracle Happen~ -2ページ目

迷い婚~すべての迷える女性たちへ~


大好きなジェニファー・アニストン主演♥♥

彼女の映画はちょくちょく見てるけど、選び方が良くないのかなんだかイマイチな映画ばかりなのが残念・・

でもでもこの映画、出演作の中ではなかなか良かった方だと思います。

最近特に多い、悩める独身女性モノのラブロマンス。カノンもじわじわ高齢化しているのか、こうゆう映画好んでみるようになっちゃいました。


ニューヨークタイムズの死亡記事担当記者であるサラ・ハッティンガーは、

ある日、将来有望で若手弁護士の恋人・ジェフからプロポーズされる。

記者としての自分のキャリアに満足できていない彼女に押し寄せるのは、将来への不安と恐れ・・・。

そして、妹のアニーの結婚式に出席するためジェフと二人で故郷のパサデナに帰る事も憂鬱の種だった。

待っていたのはテニスで知り合った相手との結婚に何のためらいもなく大はしゃぎしているアニーに、

退屈な田舎町での普通の暮らしに満足している父アール。

そんな中、婚約披露宴のパーティで田舎モノに染まっていない個性的な祖母・キャサリンとの再会が唯一の救いだった。

婚約したことを誰にも話せずにいたサラは、キャサリンにジェフとの結婚に迷いがある事を打ち明けると、

亡くなった母はアールとの結婚前に駆け落ちした事があったと聞かされる。

30年前、このパサディナの町で噂になり、本になり、映画にまでなった一家の話がある。

それはとても有名な映画、結婚式の直前に母親が誘惑した若者と駆け落ちした娘の話、『卒業』だった。

祖母の話を聞いてピンときたサラは次の日、話を聞きに回りビデオをレンタルして考える。

やはり、あの話は祖母と母の話ではないかと。そして、相談したジェフに、サラの誕生日から逆算すると

父アールと母の結婚式はぎりぎり・・・もしかすると・・・・と冗談を言われ驚かされる。

いても立ってもいられなくいなったサラは、そんな事するなんて正気じゃないというジェフの話も聞かず、

真実を確かめに、その駆け落ちしたと言われる男性、今やIT長者のバー・ボローズへ逢いにサンフランシスコへと旅立った。


1967年の卒業という映画。カノンは見たことがないけど、聞いた事はあるし、

ダスティン・ホフマン主演でそんなストーリーなら、何気に見ごたえありそうな匂いがプンプン。

その映画とこの『迷い婚』は繋がっているらしいストーリーなのですが、見ていないカノンでもちゃんと話しに入っていけました。

キャリアかじってる独身女性が、結婚という名の未知の世界に、多くの不安と恐怖を抱いてしまう、よくあるお話。

まだまだ仕事も頑張って自分の人生を確立したいのに、そんな時期に結婚して、しかも平凡なパパみたいに地味に家庭に落ち着いてしまったら・・・

と思ってるサラの悩みは、きっと多くの女性と変わらない。その不安がサラの場合はトンデモ行動に走らせちゃうわけですが。


卒業自体がフィクションなので、サラの家系は実際にあったらショッキングなんだけど、なかなかもっておもしろい設定だと思います。

家に帰ると憂鬱とか、将来が漠然と不安とか、そうゆうリアルな普通の一般女性像がよくやっちゃいそうなイタイ間違いを地味に起こしながらも、自分と母を重ね、母はどうして安定した結婚へと飛び込んでいけたのか、まるで自分が今いるルーツを探す旅のようです。

そこに、妹アニーの気付かなかった不安があったり、父の大きくて偉大な愛があったり。

誠実で非の打ち所のない、大きな愛情を持ってして自分と面と向かって向き合おうとしてくれる好青年に、愛してるとは言い合う関係でも、

将来の二人のプランも考えていないタイミングで、求婚された時の迷いって、どんな感じだろう??

カノンなら間違いなく即答しそうなもんだけど、いざ本当に踏み込む事は、相当な勇気と覚悟がいるものなんだろうと思う。

その迷いは『この人でいいのかしら?もっと素敵な自分にピッタリの人が・・』ではない事は確かだけど、

『自分だけの人生では済まされなくなる』っていう不思議で矛盾運したホラーがそこにはあるハズ。

若くして自ら結婚に飛び込める女性は、本当に素直で純粋な人か、もしくは相当将来のプランを練っているしたたかモノだと

思ってしまうカノンだけど、そうゆう考え方をしてしまう時点で、結婚に対してひねくれているのかも。

ジェンの恋人役・ジェフを務めるマーク・ラファロを見るのは、ナオミ・ワッツと競演した、こちらも同じく悩める中年女性モノだけど、

かなり後ろ向きな『夫以外の選択肢』以来、二回目です。

この人、なんだかすごくキュートで、誠実そうなのにどこかセクシー。役柄のせいもあってか、今回はヒゲもさっぱりしててかなり好青年風。

どこか少年の心を忘れていないような雰囲気と、濃いのに凛と涼しげで少し寂しげな眼差しがスキ。

ジェフはサラに散々振りまわれて、サラを冷たく突き放すシーンがあるんだけど、

そんな彼が演じるからこそ、何か胸にグサっとつきささるような、罪の重さを感じてしまう。

存在感がありながらも、ジェフの役をきちんと考えた立ち回りは、『夫~』に続きやっぱり演技がうまいんだなと思います。

祖母役は、『マグノリアの花たち』や『イン・ハー・シューズ』で心に残る強い女性を演じるシャーリー・マクレーン。

彼女はやっぱり、こうゆう役が良くハマっている。

『イン・ハー・シューズ』では彼女の演技にポロポロと涙したけれど、このキャサリン役は『奥様は魔女』に近いと思う。


そしてイマイチ良さがわからないミスターダンディー?ケビン・コスナー。

彼が色男役ってどうなのよ?!多分禿げ初めてからくらいの最近の映画しか見てないからだと思うけど、彼の魅力がイマイチ良く分からない。

アメリカ的ナイスガイ?ジョージ・クルーニーもわかんないけど、彼はどう考えてもダスティン・ホフマンとはジャンルが違う。 (ゴメンナサイ・・)

妹役は、キュートな女優さんだと思うミーナ・スヴァーリ。

『アメリカン・ビューティ』で処女のバスタブ高校生を演じた事で有名なとても綺麗なブロンドガール。

『ビューティショップ』以来に動いてる彼女を見られるからハッピ~♪↑この格好なんか、シャーロット・ヨークみたい♥


タイムズの記者という設定のジェンらしいシンプルウーマンなお洋服(カノンの今夏クールビューティのイメージにピッタリ♥)も見れるし、

気軽に見れるラブロマンスで、今のカノンの世代にはなかなかおもしろいテーマ!

見た後少し、胸がキュンとするお話ですベルこれから先、結婚する時に見ると、もっとおもしろいかもべーっだ!

グエムル-漢江の怪物-


ちょうど一年前に公開されたこの映画。

監督は『殺人の追憶』等で高く評価されているポン・ジュノ、主演は同じく『殺人の追憶』『大統領の理髪師』でかなり有名なソン・ガンホ。

しかも内容は怪物映画だっていうから、映画好きなら、ただ事じゃないような気がしたハズ!

是非劇場で見たかった~なんて思いながら、一人テレビで鑑賞しました。


時は2000年、韓国駐在米軍基地の白衣姿のアメリカ人がホルムアルデヒドを漢江に捨てるよう指示します。

もう一人のアメリカ人が『猛毒ですよ』と戸惑っていると、『だからこそ、漢江に捨てるのだ』と言い張り、

韓国で一番大きくて美しい川・漢江に垂れ流されてしまう。


そして2006年、漢江の河川敷で小さな売店を営むパク一家。

一家の主であるヒボンと長男の娘ヒョンスは、アーチェリーの試合に出かけた長女ナムジュの試合をテレビで観戦していた。

長男であるカンドゥは注文の品をお客のもとへ運ぶべく、多くの人が河川敷でのんびりしている中を

イカの足を数えながら歩いていた。

そこに突如、謎の怪物・グエムルが登場する。次々に人を襲い、食べまくっては、また追いかける。

さっきまでは、幸せそうに過ごす人達で溢れていた穏やかな河川敷は一転、恐怖で大パニックになる。

逃げ惑う人・人・人、そんな中勇敢な在韓アメリカ軍人がグエムルに立ち向かおうとするが、あっさり食われてしまう。

テレビの中継を見終えたヒョンスは何も知らずに外へ出てくる。そして、散々暴れ散らかしていった

グエルムの尻尾に巻きつかれ、さらわれていってしまう。

その後、合同お葬式で泣き崩れるパク家に大卒なのにプラプラフリーターの次男ナミルが帰ってくる。

そこへ、政府が乗り込んできて、その場に居合わせた市民たちを収容し、

唯一グエムルの地を浴びてしまったカンドゥと家族を隔離し、収容してしまう。

市民たちの憩いの場所だった漢江はたちまち政府の監視下におかれ、アメリカ政府より入ってきた、

グエムルは鳥インフルエンザを超える謎のウィルスを持っているとの噂で感染防止体制に入っていく。

そんな中隔離されていた収容所のカンドゥのもとへ娘のナムジュから電話がかかってくる。

『どこか、大きくて深い排水溝にいるの』

まだ娘は生きているとの必死の訴えも虚しく、頭がイカれていると相手にしてもらえない。

覚悟を決めたパク一家は、収容所からの脱出に成功する。

封鎖された漢江の中で、地図と懐中電灯を片手に必死に排水溝を探し回るも、見つかるわけもない。

そこへ、またあのグエムルが現れる。ヒボンが銃を片手に応戦するもやられてしまう。

騒ぎを見回りに来ていた警官隊(軍人?)につかまってしまったカンドゥは一人、また収容されてしまう。

残されたナムジュとナミルは別行動をしながら、ヒョンスからかかってきた携帯の通信記録を調べ、

ヒョンスの居場所をついに特定し、お互いにヒョンスのいる排水溝へと向かっていた。

一方収容所では、麻酔を打たれ、頭をドリルで開かれながらも娘は生きていると主張し続けるカンドゥ。

しかし急に割り込んできたアメリカ人医師の『ウィルスはデマ』という話を耳にし、また脱出して漢江へと向かう。

ナミルとナムジュ、そしてカンドゥが再会すると同時に、政府によるグエムル退治の薬が河川敷に散布され、また、グエムルが現れた・・・。


怪獣映画をちゃんと見たこともなければ、見たいと思った事もなかったカノンには、

怪獣モノ=ゴジラ的な、いわゆるB級映画のとにかくくだらん・つまらんイメージがありました。

どうせ最後まで大事にとっておいて、目だけとか、雰囲気だけとか、映っても遠巻きの後姿だけとかで、

最後の最後にしか登場しないんだ!なんて、決め付けていました。

だけどこのグエムル、まだ始まって10分かそこら、しかも真昼間の河川敷に、いきなり飛び出してきた。

たくさんの人が逃げ惑う中、見事こちらの期待を裏切るかのように、まさに正々堂々と動き周り、突進しては食らい付いていく。

ゴジラ程バカでかくもなく、エイリアンを少し大きくしたようなその妙にリアルな大きさの怪物は、CGである事を忘れさせてくれるくらい

伸び伸びと河川敷を動き回っています。

グエムルのCGは、『ロード・オブ・ザ・リング』をはじめ様々な映画で評価されている会社に依頼したらしいですが、

グエムルの特徴である大きな尻尾を使って独特の飛び動き?をしながら、素晴らしいくらいに生き生きと、

そしてやんちゃそうに自由に暴走している姿は、本当にそういう習性の生物なのだと思うくらい、見事に表現されています。

グエムルはいわばもう一人の主人公なわけだけど、この冒頭の颯爽とかつ凶暴な登場を見せ付けられて、

それだけで思わず、やっぱ韓国映画すごいじゃん!って唸ってしまいたくなった。

それと同時に、バスの中に逃げ込んだ人々を追いかけ突進していき、揺れるバスと滴り落ちる血・人々の叫び声だけで表現されたシーンは、

画面に散々血をバラまくようなハリウッド映画と違い、妙にホラーのような、なんともいえない感じがした。

主人公を演じるソン・ガンホは、今回も皆の期待を裏切らないような素晴らしい演技でした。

髪をプリン気味の金髪に染め、だらしないジャージ姿で駆けずり回る彼は、

よく言えば娘を助けたいと願う純粋な父親で、悪く言えば、本当にただのバカ。

とにかく一生懸命で、作戦も考えもなしに、ただ娘に向かって(いると信じて)突進していく姿は、

まるでただ純粋に生きているだけのグエムルのようで、とても愛らしく見える。

排水溝の中を探し回る途中に立ち寄った売店の中で、父親であるヒボンはカンドゥのこんな悲しい過去を話してくれた。

『昔は勉強ができて、頭も良かった。ただ栄養が足りなくて、頭が悪くなっただけ。』

しかも、それを聞いてる弟のナミルと妹のナムジュは、思わず居眠りこくってしまう。

そんな緊張感のかけらもない笑える演出が、ところどころに盛り込まれている。


その父親のヒボンを演じるのは、ドラマ『1%の奇跡』で、孫を無理矢理結婚させようともくろんでいたおじいちゃんで

お馴染みのピョン・ヒボンさん。

彼はドラマのイメージが強くて、ニヤニヤしながらも頑固一徹でどっか物腰の優しいじいさんなキャラだったけど、

このヒボン役、見事にハマっていました。

家族の大事な天使であるヒョンスを助けるべく、いい年した子供たちの代わりになけなしのお金を払ったり、

率先して家族を引っ張っていってくれるヒボンは、とてもコミカルなキャラなんだけど、

妙にかっこ良くて、そこがまた笑える感じの父親。

かなりいい味出してたのに、中盤早々に亡くなってしまう彼は、死に方も半分ギャグみたい。

家族を早く逃げさせようと『早く行け』と手で合図をし、雨の中一人グエムルに立ち向かうヒボンはとても勇ましく、かっこいい。

後一発だけ残ってるはずの銃を向け、真剣な面持ちで、グエムルに向かって引き金を引く。

が、カンドゥの数え間違いで、玉はカラ。さっきまで家族4人力合わせて頑張ってたのに、とてもあっけなく、彼は死んでしまう。

カノンはもっと彼が見たかったし、とても愛すべきじいさんだったので、こんなに早く亡くならなくても・・・とかなり残念でした。


そして、合同お葬式で悲しむカンドゥに向かって、キチンと飛び蹴りかましてくれた次男ナミル。

『殺人の追憶』でソン・ガンホと競演し、映画初出演ながらも鮮烈な印象だった容疑者を演じたパク・ヘイルが演じた。

大卒でありながら無職の彼は、いいかげんそうで実は結構頼もしい青年。

ズル賢くもちょっと抜けてて、かわいい姪のために懸命かつ冷静に動き回ってくれる。

家族愛に満ちているにも関わらず、クールで露骨に表に出さない絶妙なヘイル独特の表情が、

ナミルの実はどっか熱い気持ちをうまく表しているように思えた。

途中彼は漢江に向かう肝心なとこで眠り込んでしまい、ホールレスのおじさんに助けられる。

そこでリュックの取り合いになり、ビール瓶で頭を殴られるとこなんかや、

その後意気投合して作った火炎瓶爆弾が、なんとグエムルに当たらない!とこなんかが、この映画のコミカルさだと言えると思う。


長女のナムジュは、名前だけは見たり聞いたりしたけれど、カノンはこの映画で初めて見た、ペ・ドゥナが演じる。

ナミル同様、彼女も冷静沈着だけど、アーチェリーの試合で時間切れという、かなり抜けてるヘマをしてしまうあたりが、

間違いなく、愛すべきパク一家の娘である象徴のような気がする。

彼女は黙々と行動し、グエムルが登場すると臆する事なく弓を向けるも一回目は突き飛ばされてしまう。

そして、物語のクライマックス、ナミルが肝心なとこで火炎瓶爆弾をハズしてしまった後、

見事口の中に火のついた弓矢を命中させる。そんなとこを見えると、さすが女性、ナミルよりはやはりしっかり者。

『ダイ・ハード1』の最後で過去のトラウマで銃が抜けなかった警官がやってくれたみたいに、

(一度は試合でヘマしちゃったけど)やったじゃん!という嬉しい気持ちにさせてくれた。


そして、突然変異のグエムル誕生のきっかけとなったのがアメリカ人。

彼らが捨ててしまった猛毒のせいで漢江はパニックに陥り、今度は新種のウイルスというデマを流して国民を恐怖に落としいれ、

しまいにはありもしないウイルスの為に、反対デモしてる市民が居る側から好き勝手に薬を撒き散らし、

カンドゥの頭まで、まるでハンニバル・レクターのように勝手に切り開いたりしちゃいます。

主人公の一家はあきらかに社会的地位も財力もない一般市民(低所得者より)で、アメリカ人は超悪人、

娘を助けたいカンドゥ達の話に耳を傾けない韓国政府はアメリカに頭が上がらない。

そのあきらかな図式と、自分達が動く以外に成す術もない不甲斐ないパク一家達は

きっと韓国市民達の思いや考えを代弁しているような、社会の有り方への批判の意味が込められていると

露骨にジンジン伝わってきます。

結局ラストは、パク一家の頑張りも虚しく、ヒョンスは死んでしまいます。

そして、その事件以来誰も訪れないような漢江に娘が大事に守っていた少年と二人、カンドゥは暮らしています。

テレビではグエムル事件の真相が明らかとなっていて、ニュースで読み伝えられてるのに、

『さ、ご飯だご飯だ』と言ってブチっと電源切り、いそいそとご飯食べ始めるあたりが、やはりシニカルでコミカル。

なんとなく政府やアメリカを鼻で笑っているような、ギャグめいた締めくくり。


感想としては、結局家族はバラバラになり、頑張りが報われなかったあたりが、かなり後味が悪い。

それでも家族の為に果敢に立ち向かって行く姿は、熱い、胸を揺さぶられるような気持ちがこみ上げてくる。

とにかく、思わずニヤっと笑ってしまうとこが満載で、それは韓国映画ならではの醍醐味と言えると思う。

前半はテンポの良いストーリーに圧倒されるも、中盤あたりから少し中だるみになって、

ここは別にいらなかったんじゃないかと思えるシーンがあるのも、やっぱり韓国映画っぽい。

でも、こんな風に泥臭い家族愛を、ある意味洒落た感じで、しかも怪物がらみの映画で、社会風刺をしながら、見るものを楽しませてくれる映画なんて、ホントそうそうない。

まるでフランス映画とハリウッド大作を織り交ぜたような、素敵な作品が作れるのは、

ダメダメ続きの日本や、何でもハッピーエンドにしちゃうハリウッドには到底マネできない、

韓国映画界の高いレベルを示しているんじゃないかと思う。

ジャンルとして表現するなら、コメディタッチで知的かつソフトホラーのようなホームドラマスリラーといった感じ。

こうやって改めて文字にしていくと、あの中だるみでさえ、監督の作戦で、

やっぱりとことん拍子抜けした、シニカルなメッセージを含むギャグにしたかったんじゃないかという気さえしてきますにひひ

ダ・ヴィンチ・コード

昨年春に公開され、話題になった『ダヴィンチコード』、遅ればせながら、やっと見る機会ができました。

第59回カンヌ国際映画際でオープニング上映されたものの、

オドレイ・トトゥのドレスは好評、肝心の映画は散々。

一体どんなできだったんだろう?とあまり期待せずに見ました。

物語の始まりは、パリのルーブル美術館。

館長であるジャック・ソニエールが何者かに殺害され発見された。

死体の周りには不可解な暗号。

かつては国王や皇帝が住んでいた歴史的建造物であり、世界で名だたる名作の数々を所蔵するあのルーブルで殺人事件が起こり、

しかもその死体はレオナルド・ダ・ヴィンチの素描「ウィトルウィウス的人体図」を模して横たわっていた。

ダン・ブラウンの原作を読んでいた人の多くは、この冒頭で少なからず、知っているようで知らない世界への

知的好奇心のツボを鷲掴みされ、わくわくする胸を落ち着かせながら一気に読み進めていったことでしょう。

かくゆうカノンも父から渡されたその本の不思議な世界に魅了され、昔教科書で見たモザリナや

最後の晩餐の絵を記憶の引き出しから引っ張り出し、難しい専門用語に戸惑いながら、読んだものでした。

そして昨年初夏、公開と共にまた大きな話題を呼んでいた時にもう一度読み直し、

言わば今回が3度目となる歴史的真実へのクルーズだったのです。

・・・・・・この映画、かなりおもしろかったアップ!!!

まず、とにかくわかりやすくできているということ。

原作ではストーリーから大きく外れた、難しい専門用語が散りばめられたウンチクがたくさん出てくるけど、

映画の中では余計なものは綺麗に排除し、ストーリーに関する重要なものしか出てこない。

2度目に原作を読んだときは、最初に読んだときに比べてはるかにわかり易かったけど、

これはいわば、ラクビーのルールが理解できなかったアメリカ人が、簡単でわかりやすいルールの

アメリカンフットボールを作ったような(言いすぎ?)、原作の魅力や大きなストーリーはほぼ壊さずに

見事2時間チョイの劇中に収め、忠実に再現できてる作品だと言えると思う。


冒頭で館長が殺され、それと平行して、オプス・デイ修道僧のシラスとオプス・デイ司教のアリンガローサとの

関係を簡潔に紹介しながら次々に、物語の主役であるロバート・ラングドンやフランス司法警察のファーシュ警部、

そしてソニエールの孫ソフィーをうまく紹介している。

実質撮影時間はわずかしかなかったというルーブルから早々と舞台を移し、貸し金庫のあるチューリッヒ銀行へ、

ロレックスのエピソードを盛り込みながら、二人はサー・リーの住む屋敷へと向かう。

この屋敷で最後の晩餐や、マリアとキリストの議論をしているぐらいから、それまでの慌しいテンポから

一転丁寧な見せ方になり、見ているこっちもどんどん映画の中に引き込まれていってしまう。

映画を見て嬉しくなったのは、原作を読んで頭の中で想像するしかできなかったアイテムや歴史的建造物が見れたこと。

保管銀行のシステムはまさに想像通りだったし、キー・ストーンであるクリプテックスやシオン修道会の百合の紋章の入った鍵は

ブラウン管を通して見てもチャチさは否めなかったけど、具体化されているものが見れてよかった。

ルーブル美術館の中では、アナグラムを解く際にダヴィンチの有名な肖像画のモナリザや、

貸し金庫の鍵となる百合の紋章の鍵の隠し場所として祭壇画の岩窟の聖母、

ラングドンが『館長はここで殺された』と言って、ファーシュに疑われそうになるグランドギャラリーの寄木張りの床が。

4人の司教が死ぬ前に語ったとして、シラスが床を壊すサンシュルピス教会では、

真鍮がはめ込まれている床やキー・ストーンがあるとされたオベリスクの根本が登場する。

(小説の中で子午線が交わるとされるローズラインはあくまでも小説の中でのお話だそう)

イギリスに移ってからは、リーがシラスと執事レミーに連れ去られてしまう、テンプル騎士団の9人の騎士の像が横たわっているテンプル教会、

リーがアリンガローサに導師として指示を下していた影の黒幕である事がわかるウェントミンスター寺院では、

アイザック・ニュートンのお墓の前でラングドンが行ったり来たりしながらクリプテックスが開かれる。

そして物語のクライマックスとなるロスリン礼拝堂。

少しだけ映る飾り柱や壁や天井の暗号とされている不思議な彫刻と、本当に静かそうな景観の中に

佇んでいるその外観は、やっと警察の追っ手やリー・ティービング卿からも解放され、

ラングドンとソフィーが二人で訪れるラストにはとてもぴったりな素敵な場所だったと思う。

そしてラングドンが一人本当の真実を掴む最後の舞台は、またはじまりに戻ってくる。

本子午線とされる地面に埋め込まれたメダルを追いかけながらたどり着いた、

ルーブルの巨大なピラミッドのオブジェには、マグダラのマリアが埋葬されていた。

今もなおたくさんの謎に包まれるパズルを、フィクションとうまく絡ませながらストーリーを進めていった

ダン・ブラウンのファンタジーを映像化したというだけで、十分見るに楽しめるものになっている。

キャスティングもロバート・ラングドンとソフィー・ヌブーは本のイメージによくマッチしていたように思う。

この役の為に、たたでさえ後退している生え際の毛を抜いたトム・ハンクスは

ハリウッドでは人気・実力共にダントツのハズの言わば誰からも愛される俳優なのに、

いくら原作がベストセラーで話題性十分だったとしても、賛否両論巻き起こしている問題作に出演したという

根性に拍手をしてあげたい気持ちになります。

一方のオドレイ・トトゥは、彼女に知的な役なんて、いくらフランス人だからって・・なんて思っていたんだけど

『アメリ』の大ヒットから定着してしまったキュートでコケティッシュなイメージを見事に裏切る、

知的で意思の強いソフィーを見事に演じていたように思う。

ただ、警部役はジャン・レノである必要はなかったし、リー・ティービング卿のカノンのイメージは

なぜか『オーシャンズ12』のヴァンサン・カッセル的な雰囲気でした・・・。

原作を読んでいたカノンにはテンポも良く、スリラーでありながらまるで宝探し的なアドベンチャーの要素も含みつつ、

ファンタジーとしてとても楽しめるものだったと思う。

ただ原作を読んでいない人には、アリンガローサとシラスと導師の関係がイマイチ掴みにくかったり、

聖杯の持つ計り知れない力ゆえにアリンガローサやローマカトリックの司教たちが目くじら立てて

抹消したいと思っている事実や、リーが固執するわけ、そして映画ではチラっとしか出てこなかった

銀行の支店長がうまい事車用意してくれたのに、いきなり銃で脅した所なんかはかなりわかりにくい。


そして、原作を読まず、テレビで度々放送されていたダヴィンチに関する特別番組を見て劇場に足を運んだ人達にとっては、

モナ・リザを始め数々の名画はかすってしかないじゃん!とガッカリされたようだけど、

原作でも名画は映画程度にしか出てこないのでほとんど気にならなかった。

でもダヴィンチコードという原題なだけあって、ウィなんちゃら人体図や黄金比を始め、

ダ・ヴィンチもよく使用していたとされる鏡文字、クリプテックス等たくさんのダヴィンチに纏わる暗号がちゃんと出てくる。

クリプテックスのAPPLEを始め、いろんな暗号がスラスラと解けすぎてるという意見もあるみたいだけど、

確かに映画では時間が短縮してあるものの、原作の方も難しく分かりにくく感じるだけで、

つじつまあわせみたいなトントン拍子で事が進んでいる感じは十分に受けたので

特に映画が・・・という感じは受けなかった。


ただ、カンヌを始めいろいろ叩かれる程、この映画が最悪の出来だというのは

何かの間違いだと思うくらい、頑張って映画化できていると思う。

カノンが思うに、映画の出来がどうこうよりは、厳格なカトリックにとって、

キリストは神(もしくは唯一の神の子?)である的な教えや考えを

真正面からブチ壊す、キリストは人で、結婚していて、しかもセックスしてたっていう

ストーリー自体がいろんな意味でまずかったから、叩かれたんじゃないかと思ってしまう。


なんにせよ、この小説も映画もあくまでもフィクションに過ぎない訳で、それをやたらと、

小説のココがおかしい!みたいな批判的な考えをしないで、ハリー・ポッターや指輪物語のように、

あくまでもアドベンチャーなんだ♪って思えば、素直にかなり楽しめるんじゃないかな。


ただ、原作にはない、ラングドンの閉所恐怖症の設定は余計だったし、

ロスリン教会でソフィーが水の上を歩こうとするエピソードは、ハリウッドの軽率なギャグ過ぎたような

あまり趣味のいいものではなかったんじゃないかと思う。

最後に、WOWOWでは映画の放送にあたって類似ドキュメンタリーみたいなのも放送してたんだけど、

小説で出てくる館長と同じ名前の、ジャック・ソニエールという人物は19世紀に実在したカトリックの司教らしい。

それと並行して、かつてローマではいろんな宗教や信仰があふれていて、その為戦争も絶えなかったという。

そこで頭を抱えたローマ教皇は、人々に多く愛され預言者キリストの教えを布教する人々や

カリスマ的なキリスト教の強大な力を利用し、これを絶対として、うまく国を治めたらしい。

キリストをより神秘的で絶対的な存在にする為に、人間的な事柄が綴られる福音書・キリスト教において

残しておいてはよくないとされる福音書を全て抹消し、良いとされるものだけを抜粋し、

今のキリスト教の教えとされる事を広めたとされている。そして、最大宗派であるローマカトリック教会が出来上がった。

それとは別に、マグダラのマリアは確かに預言者キリストと親密であったとされる福音書も存在する事が明らかとされているらしく、その事実はローマカトリックにとって良くなかった。その為、娼婦というデタラメを広めた。

そして、逃れるようにひっそりと、あるカトリックの教会の中にマグダラのマリアは葬られていると今も噂される。

その教会で19世紀にたまたま司教をしていたのが、先に紹介したジャック・ソニエール。

彼はそれまでは他のどの司教とも代わりのない普通の人だったようですが、

ある時を境に、絶大な権力と富を獲たという事実が残っているらしい。

ただ、なぜそうなったかも、お金の出所も、今もなお謎とされている。

最も有力な推測は、ソニエールはその教会で何か歴史的新事実なり何なり、何かとてつもない事を発見して、

それをローマ教皇と取引して、その代償として富や権力を得たのではないかとされているらしい。

このWOWOWの放送の他にも、『ダヴィンチコードの真実』なる本なんかも読んだりしたけれど、

どれもこれも一般庶民のカノンには推測の域を出ない。

もしかしたら、世界のどこかの一部の人間だけ知る、ものすごい秘密があったりするのかもしれない。

だけど、一貫して言える事は、預言者であるキリストはやはり偉大な人物であったという事。

その昔、多くの人々から信頼されていたというのは事実だそうだし、だからこそ今もなお普遍的に語り継がれ、

多くの人々から愛され、信頼されているのは本当なんだもの。

その絶大なカリスマ性は、世界最強なアメリカのブッシュが持つ力よりも想像できないくらい大きいわけで、

その事実があるだけで十分なんじゃないかと思う。

ただ、まだまだ纏まっていないイスラム教が本当の意味で一つになったら、

キリスト教をも、世界をも揺るがすかもしれない・・・・なんて、ちょっぴりミステリー風に締めくくってみます。

パパにはヒ・ミ・ツ ~8 Simple Rules~


7月27日の金曜日、疲れてるのに眠れないでモンモンとしてる時、

そういえばNHKでフルハウスが放送してたはず!っとチャンネルを変えたのが始まり。

フルハウスではないけど、フルハウスやフレンズみたいなシチュエーションコメディで、

『何コレ得意げ?!ちょ~おもしろい!!』と思って見始めたこのドラマ。

まさかこんなにハマってしまうなんて思ってもみなかったアップ


舞台はミシガン州のとある一家。

元スポーツライターで一家のパパ・ポールと、看護婦のママ・ケイト、

長女のブリジットは典型的なブロンド娘で、次女のケリーは赤毛が特徴の秀才で皮肉たっぷり、

長男で一番下のロリーはいつもチクってばっかの、よくある普通の家族、ヘネシー家。

毎回降って湧いたように小さな問題が勃発して、娘同士でケンカしたり、パパが怒り出したり、

でもでも最後にはみんな仲直りして、ハッピーに終わるこのドラマ。

こんなに素敵で笑えるドラマをやってたなんて知らなかったし、

見た後には心がハッピー満タンになれるドラマなんてそうそうない。

そして、8月4日のシーズン2の最後まで、毎晩かかさず見てましたアップ


カノンが見だしたのはブリジットがアパレルのバイト始める話だったから、第3話からかな?

とにかくおもしろくって、2日目くらいから、次の日続きを見るのが楽しみになってたの。

最初はやっぱりブリジットのおバカ加減が魅力!!いっつも洋服と男の事ばっか考えてて、

だけどどっか憎めない、素直な性格したとってもいい子なの。

ケリーはいつも皮肉たっぷりですっごく憎たらしいんだけど、実は自分もブリジットのように

みんなに憧れられるような子になりたい、キュートな女の子なの。

ママはいつもパパと娘たちの仲を取り持ってくれる素敵なお母さん。

ロリーは告げ口が多いけど、たまにしゃべるそのセリフがなかなか冴えてておもしろいんだよね。

そして、みんなが大好きなパパのポール!!

いつも親父ギャグ言ったり、変なダンスしてみせて娘達に煙たがられながらも

『門限は何時!』とか『男の子は2階に上げちゃダメ!』とか頑張ってパパしてるところが素敵なの。


それなのに、シーズン2になってまだ第4話目。

その前まではブリジットのカレの事でゴタゴタもめて、いつものヘネシー家だったのに。

それはいつもと変わらない朝、キッチンの前のカウンターテーブルで

いつもみたいにみんな並んで、いつものシリアルかなんか食べてた時。

1本の電話がかかってきて、ママが受話器持ちながら『あぁ、そんな!・・・』って。

残された子供たちも、テレビの前のカノンも、何が起こったのかさっぱり。

それから、おじいちゃんやおばちゃんがやって着て、ママもみんな黒い服着てて、

『朝、牛乳を買いに行っただけなのに・・・』って。

その時、まさかって思ったよ。最後に何かオチがあって、また次の話は家族5人でドタバタやるんだ!って。

でも話は止まらなくて、みんな喪服着てて、どうやらそれはお葬式みたいで。

「おいおい、ここまでやっちゃって、どうやって最後落とすんだよ!」なんて、ハラハラしながら見てました。

だけど、ママが泣いてて、みんな泣いてて。

そして4話か5話か覚えてないけど、ママが子供たちを慰めながら言ったの。

『死んじゃったんだから、しょーがないでしょ』って。


何の予備知識もないまま今回の一挙再放送を見てたカノンは、ものすごく不安になりながらも、

7月31日分の放送を全部見終えて、ああ、パパは、ポールはもう出てこないんだって思った。

普通、クビになるなりギャラでもめるなりしても、チョロっとくらい出てくるのに、4話以降全く映らなくて。

その頃にはこのドラマが大好きになってたから、次の日起きてすぐネットで調べてみました。

ポール役のジョン・リッターさんは、ドラマのリハーサル中に亡くなったそうです。

NHKのHPの放送予定のとこにもしっかり書かれてました。

まだこのドラマに出逢って5日しか経ってないのに。

ホントびっくりしたし、すごくショックだったし、とっても悲しいよ。

パパいないのに、シーズン2始まったばっかなのに、続けてどうすんだよ~!って。


パパが亡くなってしまったエピソードは、半分震えながら見ていて、あっという間の出来事だったけど、

忘れられないシーンがあります。

ケリーとブリジットが部屋のベッドでいて、ママが心配して声をかけにきた時のこと。

いつもは元気なブリジットがポツっと言ったの。『冷蔵庫に牛乳がないんだよ』って。

そしてポールの最後のコラム。

パパはみんなからの愛に満ちて、いつも幸せだった事がわかります。

そして、おじいちゃんのエピソードやカイルのエピソード。

『一度くらい愛してると言えばよかった』『自分の気持ちを正直に言わないと何が起こるかわからない』

このエピソードを見て、いろいろな事を考えたのはカノンだけではないと思います。

ポールはいつまでも、みんなが大好きな素敵なパパで、ずっといろんな人の心に残ると思います。



それからはパパの代わりにおじいちゃんのジムが一緒に住みだし、

ブリジット達のいとこであるCJがヘネシーを出入りするようになります。

パパがいないのに!なんて、最初はためらいながら見ていましたが、

二人の登場はパパのいない寂しさをうめてくれ、またヘネシー家を

たくさんの笑いと笑顔で包んでくれる、大きなものでした。



ジムとCJはいつもお互い悪態づいてばっかり!

だけど、実は孫が心配でかわいく思ってるジムと、じいじが大好きで仕方ないCJ。

どちらもシーズン2には欠かせない、大きな存在。

カノンは、いつも腰痛が・・・とか言いながらも、杖ついてケイトの為にいろんなとこいじくっては修理してあげるジムも、

やっと大好きなエアロスミスからの電話でツアーについていけるハズだったのに、じいじとロニーと

過ごす休暇を選んだCJの優しさも大好きです。


そしてまた、ヘネシー家のドタバタ劇は続くんだけど、残念な事に日本での放送はシーズン2までだそう。

DVDも発売にすらなっていないようで、ママの新しい出逢いの行方や、

ケリーのヨーロッパ旅行、ブリジットのワシントン行きなど、まだまだ続きが気になる!!しょぼん

こんなにいいドラマなんだから、是非最終シーズンである3を放送して欲しいものです。 



ところで、やっぱり海外ドラマを見てキュート♥♥だと思うのがファッションチョキ
今回はやっぱりブリジットがなんと言ってもかわいい!合格

言わば高校生のギャルなわけで、基本はピタピタのデニムに露出度の高いピンクアイテムにピンヒール。

カノンの中で長い間落ち着いてた、『キューティ・ブロンド』を見た以来のブロンドピンク熱、再来♥♥
スリッパもモコモコベビーピンク、電話もショッキングピンク、着てるトップスもコートも

ピンクの登場率かなり高し!!
カノンの2007秋冬のおうち着のバイブルはブリジットに決まりねニコニコ


アーガイルのニットも、ピタピタピンクのトップスにグッチのパクリみたいなビットがついたバッグも

ブリジット的に言うと 『チョ~かわい~!!』??

それとも 『まじイケてる~チョークールじゃんアップ』????

・・・・まるでパリスの『That's Hot!』だよガーン

TREND QUEENS


みなさんお久しぶり!カノンですりぼんサンダル

長~い間ブログをサボってしまいました!!ショック!

だって、最近のファッションおもしろくないんだもんビックリマーク

今年の春夏のトレンドはカノンにはほとんど無縁って感じのトレンドばっかり!

どこも同じ服ばっかだし、みんなスキニーにエナメルラウンドトゥ(もしくはトラッドっぽい金具かタッセルのやつね)パンプスに

ストライプのフリルブラウスか、幾何学模様もなんでもござれのスモッグだかチュニックだかばっか。

久々に電車利用してみりゃ女性専用車両には、これまたダイアンもどきのラップドレス着た

30代女性に、黒かネイビーの清楚だけど迫力あるドレス着たクラッシィ系の女の子たち。

もう2・3年も前のトレンドだったDiorのグロッシーみたいなデカサングラスつけて、

ハイウエスト風のサロペット着て、木ウェッジのエナメルピープトゥ履いてる友達を見たときは、

だから最近の若いギャルは・・・・とか思ってしまったカノンですダウン

基本的にファッション雑誌買わない主義なので、日本のトレンドはどこに向かいたいのかサッパリ汗

カノンなんて去年の秋冬のラウンドトゥ旋風にがっかりして、16才の誕生日に買ってもらって大切に

履いてたシルバーのエナメルラウンドトゥパンプスを処分したのに。。

それくらい今のトレンドの雰囲気も流れも大嫌い!!

単純に見て綺麗じゃないし、スタイリッシュでも洗練されてもない、モード的な要素は増えても

全っ然シックでモダンじゃないんだからガーン

そんなカノンは宣言通り、わが道を行くようなスカートやワンピやサンダルをGetラブラブ

暑苦しそうなクロエのゴツゴツサンダル履いてるより、ビバリーフェルドマンの

ガーリーなサンダル履いてる方がお財布にも優しくて、とってもキュートでエレガントだわとか思いながら

おろしたてのVSのチープなワンピ着て街を闊歩しているカノンなのでした音譜


so cute!   ♥♥BeverlyFeldman shoes♥♥



こちらは海に行くのにピッタリなキュートスタイル♥♥

What I like About You ?!


ある金曜日の深夜、眠れずにモンモンとTVのチャンネルをいじっていたら、

ブラウン管にカノンが大好きだった『キャサリンケリー』が映ってる!

どうやらフレンズみたいな舞台?コメディのドラマで、

これまたカノンの大好きなアマンダ・バインズと何やらやりあってるじゃない?!・・・


それ以来なるべく毎週見ているこのドラマ『恋するマンハッタン』♪♪

ストーリーも『ジョーイ』並みにおもしろくないし、主演2人以外に魅力は感じないんだけど、

「ナーナーナナー!!What I like アバウチュ~♪♪」(こんなだっけ?ガーン

っていうノリノリのテーマソングと、ジェニー・ガース&アマンダ・バインズの

やりとりがなんだかとってもかわいいじゃない?!

二人の普段着風なファッションも参考になるし、ホリーのキュートな吹き替えの声色も

すっごく気に入っちゃって、金曜夜はわざと夜更かしするようになっちゃったわよ!得意げ


こんな時間帯に放送してるって事は、再々々放送くらいだろうけど、

たまたま発見するまでは全然知らなかったこのドラマアップ

NHKの公式HPによると第二シーズンで最終回を迎えるらしく

もう少しで見れなくなっちゃうんだけど、終わるまでは頑張って夜更かししないとねべーっだ!


今さらだけど、ジェニー・ガースってとっても綺麗じゃない?!

トレードマークのプラチナブロンドはとっても柔らかそうだし、ウェービィー具合が大人♥

アマンダは『お姉ちゃんはどうして・・・!!』っていっつも身振り手振り大きめに

キーキー言ってるのがかわいい♪♪


バレリーのお洋服の基本はパンツで綺麗めが多いんだけど、たまにドレスアップしたり
キュートなアイテムを取り入れて、大人フェミニンなスタイルがグッドグッド!

ホリーは学生だからデニムが中心だけど、デートの時はたまにミニスカート履いたり

大人っぽいんだけど健康的なセクシー加減が素敵♥

ジェニー・ガースは中学生の時から大好きで見てた『ビバリーヒルズ白書』でお馴染みのキャサリンケリー役。

高校生の時は夏休みや春休みの度に仲良しの友達とパジャマパーティしながら、

NHKのシーズン一挙放送を見てワイワイやっていたのを覚えてるわニコニコ

友達と、出演者に例えるなら誰か?とか好みの男性は誰か?とか

くだらない話をしながら炭酸ジュースとチップス片手にドラマ見て恋愛論を語るのビックリマーク

ちなみにカノンは、いつも優しくてかわいい好青年なデビッドが大好きで

みんなからはドナちゃん(トリ・スペリング)タイプだと言われてた・・・


そして『ロイヤルセブンティーン』でとってもキュートだったアマンダ・バインズ!!

『ブリジット~』等で有名な、おっちょこちょいなイメージだけど英国紳士的なコリン・ファースと共演♪

彼女ってびっくりするくらいナイススタイル!小さい顔に長い手足にストレートロングが

思いっきりローライズなデニムスタイルにピッタリマッチしてるのよねベル

 

去年のスキニーストレート人気を引きずりながらも今年のイチ押しはバギーみたいだけど、

今年のカノンは断然ブーツカット!!

ブーツカットじゃないとイモっ子に見えるくらい流行ってた時期は

あえてノンウォッシュのストレート履いてたカノンだけど、

今期の春夏はブリーチやダメージ強めのブーツカットを綺麗めに履きたい♥♥

なんだかあまのじゃくな考えだけど、2007S/Sのカノン的キーワードは『クールビューティ』だからねチョキ

Girls movie

今でこそ、おバカなガールズ映画をたくさん見るようになったけれど、

カノンが中学生の時なんて、ほとんどなかったんじゃないかしら?!

もともと映画が大好きで、女優さんにときめいたり憧れたりはしたけれど、

その対象になる人は今に比べて、もっと普遍的で中身も外見も成熟して洗練された大人の女性だった。


そんなカノンが高校生のとき、まさに雷に打たれたように衝撃を受けたのが、

『25年目のキス』!!だったのベル

主人公は今ではプロデューサーも務めるお馴染み、ドリュー・バリモア。

よくある学園もののラブコメディで、ちょっぴりおセンチ・ちょっぴりHAPPYになれちゃうほのぼのエンディング。

だけどカノンが衝撃を受けたのは、生きたバービー人形がいる!って事なの。


 

ドリューを一躍人気者にしていく取り巻きは、みんな高校生とは思えないくらい生意気に大人びていて、

毎日をキャピキャピパワフルに過ごしている画を観て、圧巻されてしまったのよねショック!

誰だって女子高生の間はキャピキャピ楽しく過ごすんだけど、

そのガールズ魂のぶっ飛び具合が、日本の普通の女子高生なカノンにはかなり衝撃的。



↑プロムでバービー3人が『あたしはダンシングバービ~♥♥』とか言ってるシーン。
今考えてみれば、右の子はジェシカ・アルバだし、左の子は『アップタウン~』でブリタニーの親友役の子だし

も一人の黒髪の子は『キューティ・ブロンド』の背が低い方だし・・・


この映画を観てから、『チアーズ』とか『キューティ・ブロンド』が日本に入ってきて、またまた

ガールズ魂にわくわくされられて、ガールズムービーが大好きになったんだけどねアップ


『チアーズ』を見た時は『若草物語』の4女・エイミーがこんなに大きくなってるのにビックリ!!

青のビートルを乗り回してたエリザもキュートだったし、エリザの兄役の彼もスキ♥♥





この映画を見るまでもなく、ティファニーの♡ペンダント&ブレスは持っていたけど、
こんなにピンク一色なファッションアイコンは初めて!!

カノンはもちろん、1の少しぽっちゃりしたグラマラスなリースがスキ♥♥


もうこの手の映画を見て目を輝かせてられる年じゃないけど、

なんだか単純で、元気をもらえちゃうのよねニコニコ

Something's Gotta Give


カノンの好きな女優さんにダイアン・キートンがいる。

『マイ・ルーム』や『ファースト・ワイフ・クラブ』は好きな映画だけど、
小学生の時にLDで『赤ちゃんはトップレディがお好き』をよく見ていたからかな?

決して綺麗な女優さんではないけど、『恋愛適齢期』を見た時、

よぼよぼではあるけれど、綺麗な年の取り方をしている彼女を見てなぜか嬉しくなったのニコニコ


白い内装の別荘でほぼ白の洋服ばかり、ドレスアップする時は黒いお洋服。

ものすごくシンプルだけど、なんだかとっても素敵で優雅に見えるの♪


本当に白ばかりのダイアン。なんだか若々しく見える気がする♪

タートルネックが似合うって思っていて、最初はそればかり着ているんだけど、

ジャック・ニコルソンに指摘されるエピソードがなんか皮肉効いててスキグッド!

実際のとこ、タートルが似合うって思ってる女性は多いんじゃないかしら?


ディナーでは黒を味方につけて華やかな感じ。

映画を見ててよく思うのが、ブロンド!プラチナでもゴールドでもなんでもいいけど、

紙の色素が薄いから、黒を着ても地味にならずすごく綺麗に引き立つのよね!




カノンはもともと黒好きを豪語してるけど、実はワードローブの大半は白!!

アウターもほぼ白だし、トップスとパンツも黒より白系が断然多いの。

汚れが気になるけど、白って清潔で便利でラグジュアリーな気がして、

なんだか無敵カラーなのよねチョキ

今年は特に軽やかさが大事だから、白をうまく使ってエレガントにまとめたいひらめき電球



お次はダイアンの娘役だったアマンダ・ピート♥♥

この映画で初めて知って、この映画しか知らないんだけど、

この役柄の彼女の洋服のテイストは大好きなの!

『ダーティ・ダンシング』でのジェニファー・グレイのような

品があって、さりげない正統派なお嬢さまテイストが満載♪


キュートな花柄のドレス!シンプルだけど、デコルテの開き具合とか柄のデザインとかが、

日本じゃなかなか置いてないような仕立てのいい感じなのよね~キラキラ



そしてこちらも同じくピンク系のドレスだけど、全面お花の刺繍でできた繊細なドレス!!

V具合がセクシーだけど、健康的に見えるのは彼女のチャーミングさのおかげ♪
パツンと切り揃えた前髪や、意志の強そうな眉毛に、さりげないパールのピアスが

まるでオードリーみたい♥♥


彼女も白と黒ばかりだけど、ダイアンに比べてアクティブな印象。

ジャックニコルソンとの2ショットもこんなにキュート♪


この映画って、注目すべきは服じゃないとてもロマンティックな良い映画♥♥

変な役じゃない男前なキアヌも見れるので、まだ見てない人は是非!星

Fresh feminine

だんだんと寒さもましになってきた今日この頃得意げ

2007S/Sファッションの方向性を見極めようと四苦八苦しているカノンです!

今期はすごくシンプルなんだけどフレッシュで、とにかく軽やかにいきたい気分。

『クールビューティ』をキーワードに、定番の白・黒からトレンドの赤やラズベリーカラー

そして今期最も大切なオーガニックな雰囲気のバターイエローや・クリームベージュ、

素材は張りのあるシャイニーなものや優雅な透け感のシフォンやシルク等、

クラシックかつエレガントさを大切にして、でもとにかくフレッシュ!!

新鮮さを重視したいのニコニコ


今期カノンが一番新しさを感じたValentinoよりご紹介♪

まず一番目についたのはこの綺麗なレッドドレス!!

赤ってきつい色のハズなのに、このナチュラルさと何とも言えない洗練された雰囲気は何?!

クロコ?のバッグも発色が見事だし、katespadeで置いてそうなリボンモチーフのサンダルもキュート♥♥

今期カノンが注目してるイエローのスリップドレスはレースの縁取りがかわいい♪


カノンの今年のキーワード『クールビューティ』なイメージにマッチしたのがこの白の見せ方。

大き目でゴールドの金具が効いてる白のボストンバッグに完全に無駄を剥ぎ落としたドレスとスーツ。

この絶妙なバランス感が、カノンの主張したい強さと優雅さのイメージにぴったり!!

そして遊び心のあるデカフレームのサングラスもニクイ感じ♪



こちらはウエストのリボンを中心に対照的な雰囲気の組み合わせ。

サファリを取り入れるなら左みたいに軽やかな素材を組み合わせて暑苦しくならないようにしたい。



だんだんとナチュラルカラーへと流れが変わっていくランウェイ。

お花の刺繍と肌の色を生かしたドレスに紅一点の口紅がなんだかキュート♪



左のドレスはこのラッフルが見事!幸福感一杯なフローラル柄はブルーとパープルでノーブルな印象。

そして右もラッフルが美しいシャンパンゴールドの着こなし。



こんなに繊細で優雅なドレス、絶対買えないし普段に着れないけど、

こんな風なカラーで軽やかさを重視したいっていうのが伝わったかしら!?
そしてフレッシュさを演出するために、ラズベリー食べて唇に色つけちゃったような

透き通った肌に生えるリップ使いは必須!!

カノンは定番のジューシーチューブで♪

眠ってた鮮やか発色カラーを復活させて使いまわすつもりですチョキ





Spring Come!!


ダイアン・キートンのように、白と黒を極めたファッションも素敵だけど、

春が来ると着たくなるのはやっぱり綺麗なカラフルカラー♪

桜の木がある日本では、春になると出てくる出てくる桜味に桜カラー!!

カノンもスタバの桜マカロンを買ってしまうけど、味はやっぱり甘ったるい桜餅なのよねガーン

でも見た目の綺麗なSAKURAピンクは、持ってるだけでなんだか乙女に見えちゃう♥♥

やっぱり女子は、春には綺麗色をまとって乙女を演出したくなる生き物なのねニコニコ


 
お馴染みSATCの笑顔がキュートなシャーロット♪彼女はいつだってピンクを上手に着こなす天才ね!!
色落ちもダメージも少なそうなGジャンには、爽やかな白のブラウスに微妙なピンク具合が綺麗なタイトスカート。

カノンが母親になったら絶対こんなお母さんでいたいって思わせるような、

カジュアル感と上品さのバランスが本当に絶妙なのよね。

右のワンピは白地にこの春も人気カラーな赤の模様がキュート♥♥

そしてシャーの真っ白な歯が見える笑顔もキュート♪歯ももちろん笑顔の一部よ!!

お次は人形みたいなかわいい顔立ちのヘザー・グラハム♥♥

実は『キリング・ミー・ソフトリー』の悲しい結末がスキで(趣味悪いって??)

その中のヘザーのファッション、なかなかイケるのよ!!

ミニにショートトレンチ合わせたり、結構ファッショナブルなの。

その画像は見つからなかったので、新作『Gray Matters 』より、ピンクのシャツがとってもフェミニン♪


以前紹介したクルーエルインテンションズ より♪

セルマのおバカなお嬢さん役は、健康的な上品スタイルがキュート♥

純一巻き?は余計だけど、ピンクチェックにモスグリーンが正統派っぽくてグッド!

こちらは大人な着こなしのエヴァ・メンデス『最後の恋のはじめ方』♥♥

ライターとかデート・ドクターとかどっかで観たようなありきたりな設定と脚本

がイマイチでおもしろくなかったけど・・・汗

今期ランウェイでも多かったナチュラルカラー。

オーガニックな雰囲気で着こなすより、軽やかで優雅な着こなしが正解♪


OL女子に定番なメリハリカラー・エルメスオレンジ♪ピタピタのフィット感が大人な感じ。

右のブラウスはなんだかエヴァっぽくなくてとっても新鮮!!

アイレットのような生地に黒い縁取りレースとパフスリーブ、胸元のギャザーっぽいダーツがかわいい♥♥


そしてラストで着こなすブルーのサマードレスが一番キュート!!
写真ではトップス部分しか写ってないけど、フレアー具合も50年代の仕立て屋に作らせたような、

上品な広がり具合でとっても素敵♥♥ウエストの括れと、ヒップのボリュームもファッションの一部!
女子なら気軽に着れる軽やかなサマードレスは一枚は持っておきたいわね♪

お次は『エリザベスタウン』のキルスティン・ダンスト。

『マリー・アントワネット』の豪華絢爛な衣装ドレスとは違って地味可愛な感じが好印象♪

彼女の普段の何気ないスタイルも好きだし、綺麗なんだかよくわかんない顔立ちもスキサンダル

最後はベン・アフレックとの子供も産まれ、順風満帆で幸せ一杯なはずの

ジェニファー・ガーナー『サーティン・ラブ・サーティ』より。

育ちの良さそうな笑顔と、少女のようにカラフルな着こなしがキュート♪



レモンイエローでまとめた左のスタイルはベアトップのほのかなバラ柄がかわいい!

バッグにも忘れずイエローのスカーフを巻いて。

右のピンクスタイルはとってもキュートだけど、その格好にエルメスはおばさんっぽい・・・

でもSATCのシャーロットに通じる正統派なお嬢様ルックが素敵♥


カラーを着るにしてもシャーみたいに正統派でいくか、エヴァみたいにイイ女風でいくか

いろいろ雰囲気が変わってとってもおもいしろいわねニコニコ

こうしていろんな写真を見ていると、自分がこの春夏どんな格好をしたいのが

だんだんとはっきりしてくる!相変わらず白のニットを手に取ってるけど、

綺麗な春色のニットやコートも揃えたし、春の準備は万全!!

あとは春が訪れるのを待つだけ花束