俺のルーツはこれだ！＃20
さて、またまた３ケ月もサボってしまったが、
またなにごとも無かったように再開しょう！
その当時の軽音楽部は、
それなりの部員数が居たが、
自分たちの学年から飛躍的に増え、
一気に６０人を超えたわけであるが、
スタジオとして使ってたのが、
通称音楽堂と呼ばれるプレハブ
の建物である。
かなり汚く、
防音もほぼしてない。
機材もたいしてなく、あまり良い環境ではなかった。
やる気満々なガキな俺は、入部早々、
先輩方を説得、当時入学前に
塾のバイトと
ローンで買った赤いドラムを
置かせてもらうことになった。
このドラムを買うまでには、
涙ぐましいいきさつがあるのだが、
まず、現代のようにネットが無い。
メーカーやシリーズを調べることは、
現代の比にならないほど大変である。
高校生の頃に話が戻るが、
通学に２時間近くかかるところに通ってた
ガキな俺は、都会の恩恵を存分に受けることができ、
大阪の主要都市である、
難波と梅田に自由に降りれたので、
名のある楽器店に毎日寄っては、
置いてあるドラムや、シンバル、
スネアなどを片っ端からいじりまくり、
店員のあんちゃんとも親しくなり、
色々な事を吸収していったものである。
心斎橋のＭ楽器はお気に入りの店で、
３０年以上
経過した今でもあるようだが、
そこの地下にドラムコーナー
があり、そこにパールの比較的上の
モデルが飾ってあった。
基本セットであったが、カタログをもらい、
それこそ、エロ本を読む
ように
穴が開くほどよみふけった。
そのころから、説明書や、
カタログなんかを隅々まで読む
クセがついており、若さも手伝い、
店のスタッフより詳しくなるのに、
そう時間はかからなかった。
卒業するころに、展示品の現品なら
安くなるとの事で、そのドラムが無性に
欲しくなり、足らないタムや、ツーバス用
にバスドラをもう一つとかやりながら、
はじめてのローンを
組んで購入に
踏み切ったのである！
苦労して手にした最初のドラムは、
ツーバス４タムのフルセット。
うれしかったのは言うまでもない！
やっと店に届いたドラムを、
わくわくで免許取立てのガキが親父の車を借りて
取りに行き、ものの５分停めただけで
思いっきり駐車違反をとられたことは、
また別のお話・・・