「知らん人(息子くんのこと? サッカーのこと?)は、ゴーグルしとったらね
笑うんよ
でも そんなの、気にせん」
今は大学生になった息子が
小学校高学年のときは 度入りのゴーグルをして
サッカーをしていました
汗をかくと くもるし
汗が目にしみるし
見た目を からかわれたり 嘲笑われることもありました
笑っていたのは 「知らん人」だけではありませんでした
ゴーグル装着で 息子のイケメン具合が 妨げられることが
誰より私がつらかったんだと思います
それでも ふきふき
ボールを 追う
雨が降ったら
曇りどめ
みんなに 追いつけるように
急いで 準備
いろんな 工夫
・・・してる息子が 痛々しく 頼もしく
見てる私が泣きそうになるのを こらえてた
笑われたってね
それが どうした♪
・・・って 当時は書いていたけれど
笑われたってね
それが どうした♪
・・・なんて 私は思ってなかったです
このゴーグルのことも含めて
この頃のこと その前のこと その後のこと
息子は 彼の「くやしさ」を しっかり自分の力にして
大きくなっていってました
母親の私にできたことは な~んにもなくて
彼が大きくなっていくそばで
毎日のごはんを作ることと
私を生きることをしてました
このときから あっという間の6年が過ぎて
彼は 今では ひとりで暮らして 自炊もしてて
彼の暮らす部屋は このうちよりも きれいに片づいています
離れて暮らす息子に募る 母の惚気でした
ゴーグルをふきふき サッカーをしていた当時の息子
その後の息子