24年後のふたりの「なかなか」な会話 | 魂の選ぶ声を聴く ~言葉にならない想いをつなぐ~

魂の選ぶ声を聴く ~言葉にならない想いをつなぐ~

東洋医学と西洋医学を融合し
陰陽五行理論とからだの反応をもとにした
キネシオロジー(筋肉応用学)を使って
無意識のからだのストレス反応を
意識的に変えることで
気づきと健康に役立つサポートをしています

夫とならんで バスに乗っている


仕事終わりに行っていた義父の入院先からの帰り道のこと



ふたりがけの席では 密着度があるのが
なんだかおかしい



特に話すこともないので
ぼーっと座っている私に

バス停から見えるラーメン屋さんやお弁当屋さんを指差して
「あそこ あそこ(さっき話してたとこ)」
と 明るい声で言っている



仕事でも 日々の面会でも
からだは疲れているのではないかと思えるのに
このところの夫が 
私には満たされているように見える



わが家からは 離れたところにある病院なので
「家に帰ってからご飯食べると遅くなるけぇ
(気になるんなら)食べてから帰ったらいいのに?」

と 言ってみる

夫は お楽しみを先にのばすような
はにかみ笑顔?


…まあ いいんだけど




また しばらくだまっている

この 話すことがなければ
「だまっている」を 選ぶことができるようになったことは
私には 幸せなことだ




「トイレのシート変わったねぇ?」

夫が わが家のトイレ掃除用のクリーナーシートが変わったことを言っている


「前のは すぐにぱさぱさになるし 取り出しにくいし
(いやじゃったよ)」

「今度のはいいでしょー
オレンジで重曹で
…(トイレシートの違いがわかる)トイレ掃除のできる男って なかなかじゃねぇ」






結婚前
夫とバスでならんで座っていた20代は
どんなことを話していたんだろう?



トイレのクリーナーシートについて語る
その後のわたしたち




「なかなか」な感じね