「こっちを 見てよ」顔を上にあげて「こっちを 見てよ」とあこがれるそのひとを 見ている そのひとは足元にいる わたしに 気がつきもしないわたしだけでなくそのひとを おうえんしている そのひとたちを見てもいなくて気づきもしない下を見ればどんなに 愛されているかわかるかもしれないのに満たされない 焦りがほどけていくだろうにそのひと は わたし でもあるか