父の愛情を感じた「赤いスリッパの話」 ~もうひとりの長女~  | 魂の選ぶ声を聴く ~言葉にならない想いをつなぐ~

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東洋医学と西洋医学を融合し
陰陽五行理論とからだの反応をもとにした
キネシオロジー(筋肉応用学)を使って
無意識のからだのストレス反応を
意識的に変えることで
気づきと健康に役立つサポートをしています

三姉妹の長女として育った私

 

そして 私の母も三姉妹の長女である

 

 

私の父(参照:望郷の父)も 広島県の山間で生まれ育ったが

母も 父とは方角は違えど 広島県の山間部で生まれ育った

 

田舎育ちの母だけれど

その村の中では 勉強ができた方だったらしく

「広島のまち」にある中学校を 受験することになったらしい

 

それは

12歳にして 親元を離れ

「広島のまち」で 暮らすこと でもある

 

中学受験をするとき

祖父と母は ふたりで 広島市内の旅館に前泊し

受験会場である中学校へ向かったとのこと

 

初めての場所で 初めてのことばかりで

母は 受験当日 バタバタと会場の廊下を走って行ったらしい

 

ずっと 後になって

そのときのことを 何回も 祖父が話していたそうだ

 

「(お姉ちゃん=母が) 赤いスリッパを履いて 廊下をバタバタと走って行った・・・」

 

母は 自分の姿を 父親が見ていてくれたことを知り

父親からの愛情を感じたようだ

 

母の人生は

祖父に 苦労をかけられっぱなし、迷惑かけられっぱなし

そう 私には見えていた

 

それでも 母が 祖父のことを愛していることは うっすら感じていた

 

 

母が 涙ぐみながら

祖父の想い出を話すのを聴いて

 

・・・こちらの勝手な思い込みのあずかり知らぬところで

愛って 静かに流れているものなんだ

 

と 感じるのだった