「ぼく、今日で最後なんです・・・」
そう 話す声が聴こえた
出入りされている業者の若いお兄さんが
他のスタッフさんに あいさつされていたのだ
・・・!!
これは大変、一大事
若くてかわいいスタッフの○○ちゃんが
「きゃあきゃあ♡」 言ってた、あの彼ではないか??
「かっこいい、かっこいい♡」 言ってた、あの彼ではないか??
○○ちゃんは そこにはいなかった
少し離れたところで 仕事をしていた
持ち場を離れずにはいられなかった
走って行った
「○○ちゃん、あのお兄さん 今日で最後なんだってよ!
今 △△さんにあいさつされてたよ!」
「えーーー、ほんとですか??
もう 帰っちゃいました??
・・・で その人 何色の服着てました?
黄色?」
・・・え? 服の色?
「・・・ううん、青」
黄色と青のお兄さんがいるんだ??
違う人なんだ??
・・・で、○○ちゃんがお気に入りなのは どっち?
「黄色が F業者で、青が T業者なんですよ」
・・・なんだか 自分が 早とちりしていた空気が読み取れてきたぞ?
「青でした・・・」
すごすごと ○○ちゃんの元から 持ち場に帰る
青い服のお兄さんも
背が高くて かっこよくて やわらかな雰囲気なんだよ
私には 素敵な人に見えるんだよ
だけど
しばらくしてやってきた、
黄色の服のお兄さんを見ると
どちらがいいというわけではないけれど
青い服のお兄さんとの違いが 感じられた
今回のことがあるまで
私は 青いお兄さんと 黄色のお兄さんの区別ができていなかった
これって 若者は全部同じに見えるってことなんだろうか??
少々 自分にショックを感じた