お昼休みに 空になったお弁当箱を
いつものように 家に持って帰ってくる夫
そして また会社へと戻る前に
「行ってきます」
と 言ったあと
私に向けて
「いってらっしゃい、気をつけて・・・」
と 小さな声で 続けた
数時間後に 大阪に向かう私が乗る、
新幹線の時刻まで たずねた
私が タッチフォーヘルスのインストラクターになって
仕事をするということを
喜んでいるわけではなさそうだし
「会社員の夫とパートとの妻」という
なじみのある家庭や生計の立て方とは
赴きの違うことをしようとする私に
不安や不信も 感じているように見える
インストラクター取得までのいくつかの講座で
数日家を空けるとき
出かける時刻を尋ねられることはなかった
「いってらっしゃい」
と 夫の方から声をかけられることもなかった
理解してもらえなくても 仕方がないと
想っている
応援してもらえると 何より心強いけれど
そこを期待することは私の範疇ではないので
私は私のすることをするだけだと
想っている
想ってはいるのだけれど
「いってらっしゃい、気をつけて・・・」
そう 送り出してもらえることが
うれしい
数日分の作り置き
少しでも 足しになれば・・・でね