彼の国から帰ってきた、妹
わずかの時間でも タイミングを合わせて
やって来てくれる
私が受講している講座の終わり時間に合わせて
色とりどりのカシミアの商品を 受講生のみなさんに展示してくれた
正味 30分
すぐさま「じゃあ またね」と別れる
別れ際、私たち受講生一行の姿が見えなくなるまで 見送ってくれる妹
その姿が いじらしい
「似てな~い(笑)」
「妹さんの方が お姉さんみたい」
と 受講生のみなさんから 口々に言われたが
見送ってくれる妹の姿を見ている私の視線は「おねえちゃん」
一時帰国のときの別れ際のように
また しばらく逢えないわけではない
そうわかっていても
胸にくる