先輩から ご指摘
「‥‥遅い!!」
相当 我慢ならなかったんですね？
はい、わかってます
遅くても、せめて 雑にならないように
してました
仕事帰り、待ち合わせていた 娘ちゃんに ぼやく
「いっつも 思うけど、理不尽過ぎん？
もっと あからさまに 態度にだしたら？
納得できんとか、嫌だとか
キレてみたら？」
‥‥うーん
「それは 違う
確かに 遅いんよ
一生懸命やってるけど、遅いんよ
キャリアも違うしね
でも、そういうことじゃないんよね
できるように なりたいんよね、自分が‥‥」
「自分に厳しすぎるよ」
‥‥うーん
そして 翌日
できないことは できない‥‥今は
だけど、今 できることは できるんだから
そこは しっかり 自信持ってやろう
そう 心して、仕事に入る
まるで 復習のためのような
既視感のような
前日の繰り返し
しかも 時間が ゆっくり流れる
「チャンスだ」
引っ掛かっていたことも 先輩にきいてみる
「このときは どうなんですか？」
「これは こうしてもいいんですか？」
一歩踏み込んで、先輩の仕事を手伝いながら
手取り足取り 教えてもらえるわけじゃない
ぼそっ、ぼそっとでも 一言もらえたなら
理解できなくても、ひっかけておく
先輩が 仕込みを始めた‥‥!!
離れた場所で 私は私の仕事をしながら
その手先
使っている道具
道具の使い方
量
タイミング
一通りの流れを
盗み見
盗み聞き
ガン見しない、自分の仕事の手は とめない
あ、ここで こうしてたんだ!!
あ、これ ふたつ使ってたんだ!!
あ、分けていれるんだ!!
さっきの ぼそっ、ぼそっは このことだったんだ!!
仕込み終わってから 先輩がつぶやく
「あ、奥に まだあった‥‥（今 せんでも よかった）」
‥‥ラッキーで 見れたんだ
次は できる