次女が3歳なりたての頃、

「私も」と言いたいときにいつも


My too.


と言っていました。


たとえば


長女:I want orange juice. 

 (オレンジジュースがほしい)

次女:My too!

 (私も!)


のような感じ。


正しくはMe too.です。


こういうとき、

「間違った言い方を覚えて心配」と思う

親御さんもいるかもしれませんが

私はどうするかと…










分析して楽しむ




なぜこういう言い間違いに至ったのかを

あれこれ推測します。

同じころ「私の番!(私に代わって!)」

と言いたいときによくMy turn!と言っていたので

「my turn」と「me too」が

混ざったのかなと思います。


この間違いからわかることがもう1つ。

それはme tooあるいはmy turnが

2つの要素から成り立っているのを

理解しているということ。

小さい子が「ミートゥー」と言っても

それは必ずしも2語文が

使えるということではありません。

「ミートゥー」を

1つのかたまりとして(1語文的に)

認識している可能性もあります。


Tell me.やYou too.など

ほかでmeやtooが使われている用例に

たくさん触れることで

「おや、ミートゥーはミーとトゥーに分かれるみたいだぞ」

と気づいていくのです。

(本人は無意識でしょうが)


Me too.が言えても

誰かがMe too.と言ったのを

かたまりのまま真似している可能性がありますが、

My too.という片方だけ入れ替えた

間違えをするというのは

2つの要素からなっていることを理解している証拠。

「うわぁ、2つの要素からできてるってわかってるんだぁ」

と母は感激してしまうのです。


子どもの言い間違いは母語でもよくあります。

正しくない英語を使っていると

心配になるかもしれませんが、

間違いに目くじらを立てるより

こんなふうに楽しんでみるのはいかがでしょうか。 


ちなみに次女のMy too.はいつの間にか直っていて

今はもう言わなくなりました。


さみしい😢





さらにマニアックなことを書くと

言語の普遍的な特徴として

「分節性」というのがあるのですが

それにもつながる話だなぁと。


こういった話がおもしろいと思った方、

「言語ってなに?」ということを考えたい方には

こちらの本がおすすめです!




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