銀座の日生劇場で、ブロードウェイミュージカル

「カム フロム アウェイ」を観劇しました。

 

この作品は、2017年にトニー賞のミュージカル演出賞を受賞した名作です。

トニー賞は、アメリカの演劇界で最も権威のある賞として知られています。

他にもアカデミー賞、グラミー賞、エミー賞、ピューリッツァー賞など、

各分野で名だたる賞が存在しますね。

 

物語は、ニューヨークで同時多発テロ事件が発生し、

アメリカの領空が閉鎖された日に、38機の飛行機が

カナダのニューファンドランド島のガンダー国際空港に緊急着陸します。

小さな町の島民たちは、7,000人の乗客、乗員、動物たちを歓迎し、

一丸となって支え助ける実話を基にした話です。

 

 

 

この高評価を受けたミュージカルのチケットは人気があり、

残りわずかの中、私は最上階4階の一番後ろの席を手に入れました。

舞台からは遠く、始まる前のステージは、こんな感じです。

天井の方がずっと近くに感じられます。

 

 

 

舞台セットは大変シンプル。

キャストは12人のみで、乗客や島民100人近くを演じています。

また、休憩がなく、約100分間、緊迫感が続きます。

 

舞台が終わり、劇場から駅に向かって歩く時、

周りからこんな感想を耳にしました。

「舞台セットが大きく変化することもなく、

 常においてある椅子とテーブルの配列を変えることで場所を表現し、

 少人数のキャストが帽子やジャケットで変化をつけて一人何役もこなす。

 セリフも多く、壇上で動き回り、

 しかも休憩なく100分通しで続く…すごいねーーー!!!」

といった声々です。

 

そうした感想とは異なりました。

私の席は舞台からかなり距離があり、役者たちの動きは小さく見え、

舞台セットの変化も、場所の違いを捉えにくかったように思います。

小劇場の方が向いている舞台演出ではないかと、

素人ではありますが感じた次第です。

 

ただし、演奏者自体の存在は目立たないものの、

生演奏は臨場感を盛り上げており、

特に舞台の最後には、素晴らしい音楽を披露してくれました。

 

力を込めて演技し、魅力的な舞台を作り上げる意欲を感じました。

素敵な舞台をありがとう!