今年2024春のセンバツは、群馬・健大高崎高校の初優勝で幕を閉じました。

小学生の頃から春夏の高校野球が楽しみで、今年もどこが優勝するのか、興味深く見守ってました。

しかし、正直なことを言うと……
最近の高校野球は、昔ほどワクワクしない‥‥‥。


20年、30年、40年前と比べ、明らかに球児たちのレベルはものすごく上がっています。

高校生とは思えないほどの、美しく「完璧」なプレーをTVで堪能できます。

なのに、ワクワクしない。

なぜか?


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もちろん見る側である僕の環境の変化はあるでしょう。
けれどTVで見る限り、リアルの観客も明らかに減っていて空席が目立ちました。

そこで、ふと思い出したのが井上雄彦さんの超々ベストセラー『スラムダンク』成功の秘訣です。

それは
「登場人物すべてに、必ず『欠点』を作ること」

今ドキの甲子園に出てくるチームは、選手だけでなく、監督さんのレベル、練習方法、施設、テクニック、すべてが異次元。

「完璧」な選手
「完璧」なプレー
「完璧」なチーム


を目指し、地元だけでなく他府県の有望株をスカウトして、最強のチームを作り上げます。

しかし、見ているほうは、高校生の高校生らしいプレーが見たいのではないかなぁと思ったりもするのです。

おらが街のチームが、三振しても、打たれても、エラーしても甲子園という檜舞台で必死に戦っている。

そこを見たい! 応援したい!!!

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出版も同じかもしれません。

教科書って面白くありませんよね。
どんなに「完璧」で正しいことが書かれていても、読み手はすぐあきちゃう。

本は、「完璧じゃない人」が「完璧じゃない内容」を

「完璧にしようと思って懸命に書いている」のが、面白いのではないか。

だから、

弱くてもいい。
ダメダメでもいい。
完璧じゃなくていい。


「完璧じゃない自分をさらけ出す」
ことこそが出版への近道なのかもしれません。



OCHI企画では、
「ダメな自分をさらけ出すあなた」
を応援しています。

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OCHI企画
越智秀樹
https://ochikikaku.com/