天高くから降り注ぐ強気の日差しを浴びながらも、歩いていると時折存在する冷えた領域によって秋を実感する今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。最近、頻繁にケンタッキーが食べたくなってしまう同じ地球(くに)に生まれたミラクルロマンサーことリトマス博士です。不思議な奇跡はクロスして、何度も巡り合うわけです。なお、何を書いてあるのか意味の分からない方は、お月様に代わってお仕置きされる前に是非ご検索ください。

 

さて、先日映画館で貰ったヴァイオレット・エヴァーガーデンの特典小説の中に、次の一節がありました。

 

悲しい出来事を経験した後は、創作が何故か冴える。

物書きというのは、傷つけば傷つくほど。

悲しめば悲しむほど、冴えていくのかもしれない。

孤独になれば孤独になるほど、何処かが冴え渡ってくる。

 

これは全くその通りだと感じたので、そのまま転載させていただきました。暁佳奈先生の書く文章、そして物語はとても優しく、そして常に人の心に寄り添っていると感じます。

 

このブログの文章を書く時もそうですし、聞いた曲をピアノでアレンジしたり、思いつくままに弾いたりする時にも当てはまるのですが、それらが最も盛んになるのは心が大きく動かされたときだと感じています。好き、嫌い、嬉しい、悲しい、辛い、楽しい、等々。逆に言うと、心が無の状態では文章も音楽も生まれてこないし、楽しめない。

 

6月から8月の間にこのブログが滞っていたのは、自己表現なぞできない程に心が止まっていた為だと考察しているところです。そして今は、またこうして言葉や音楽を紡ぐことができるようになりましたし、過去の旅行記の筆が進まないのは、今の私には他に表現することがあるからなのではないか、「今」を残しておくことに意識が向いているのではないかという気がしています。昔から、自分が何故この気持ちなのか、他人が何故その言葉を選んで発したか、そしてそのように動いたのか等を考えるのがとても好きです。

 

さて、そんな今回は4連休の最終日に、と言うか、さっき出かけてきたダック専務とのランチミーティングについて書きたいと思います。(実は私の転勤祝い。お気遣いいただきありがとうございます)

 

待ち合わせ場所は池袋のサンシャインシティ。去年、泥酔して体中を負傷し、オデコに傷を拵えたまま小学校時代の友人の結婚式に参列して以来の訪問です。詳しくは『リトマス博士の日常<12> ― 神在月旅情篇【夕暮れの出雲日御碕灯台】』をご参照ください。あ!と言うことは、彼も昨日登場した『ようちゃん』を知っているわけです。今度思い出話をしてみようかな。

 

 

まずは天ぷらをということで、丸亀製麺系列の『天ぷら定食 まきの』というお店へ。瓶ビールを飲みながら、天ぷらが6品付いた定食を食べることに。

 

↑玉子の天ぷらは、ご飯の上で割って、色々かけて食べました。

 

↑烏賊の塩辛は食べ放題。ネット上では『甘い』というご意見が多いようですが、アンパンでビールを飲む私にとっては、都合の良い味付けでした。

 

↑気が付いたら1壺空っぽになっていました。塩分こわい。あ、この「こわい」というのは、『饅頭こわい(=大好き)』とは異なり、本当にこわいという意味で用いております。

 

天ぷら屋さんは軽めで引き上げ、ダック専務オススメの『梟小路』という立ち食い蕎麦屋さんへ。外観からはサッと食べてサッと出なければならない雰囲気を感じますが、実は奥は広く、安くゆっくり飲める環境が広がっていました。

 

↑こちらがお店の外観。蕎麦以外にもたんまりとメニューが揃っています。

 

↑厚揚げに生姜だれをかけたものです。既にお腹いっぱいだったので、カボスサワーやらラムコークやらを飲みながら、近況や思い出を語り合いました。御馳走様でした。

 

ダック専務改め稀代の俳優Elect Moscow(エレクトモスコー)氏とは年が20以上離れているのですが、いつも豊かな発想とウィットに富んだ会話を繰り広げて下さり、そして私が落ち込んだ時には励まして下さり、とても楽しく、そして感謝しております。出会って2年半、旅あり飲みあり宴ありの不思議で楽しい日々を過ごさせていただいており、転勤先がご自宅の近くと言うのもこれまた縁だと思いますし、今後ともよろしくお願いいたします。

 

ところで、話は冒頭の「先日まで心が止まっていた」問題へ戻りますが、なぜそのような状態だったのか、それは筋書き通りに結論へ辿り着けるか、周囲の人々が何を目的にどう動くのか等を考えていた上、私を導く見えない力に私自身が影響を与えないように(それはまるで、量子力学における『観測』が系に干渉して僅かな変化をもたらしてしまうことを防ぐかのように)しようとしていた為だと思います。まぁ、結果論ではありますが、役者が揃い、環境が整った後は、黙って流れに乗っていると世界はこのような動きをするんだということが分かった夏でした。人生における新たな知見です。

 

ただ、今回の一連の事変において、実は『リトマス死んだふり作戦』であった可能性を半田山先輩に説いたところ、「おそらく皆気付いてましたよ。あのリトマスがこんな状態に陥るはずはないので」とのご回答。全く皆私のことを何だと思っているのかと思いつつ(とは言え、私は最孤パスオでしたね笑)、聡明な頭脳をお持ちの相手方も実際には大胆不敵な『嫌いなふり作戦』を繰り出したのではないかという仮説を打ち出し中の今日この頃です。おかげさまで、締まりつつあった首が解放され、新たな活躍の場で息を吹き返すことができましたし、実は感謝しております。一つの事実に複数の意図や解釈の余地を与えた上でそれらを幾つも連ねておけば、同じ結末でも色々な理屈で説明できるというもの。正に「事実は東野圭吾より奇なり」なのかもしれません。

 

それでは、また。折角なので、天才的なアイドルセンスと魅力を有する私の大好きなえりりんの歌う『涙が止まらない放課後』をどうぞ。

 

 

この歌、娘。全員で歌う時には特に何も感じなかったのですが、このアレンジかつえりりんの姿にグッときました。姿も微笑みも、ギリシャの女神のようです。

 

4連休の最終日記念ということで、もう一曲だけお許しください。えりりんの歌う『赤いフリージア』です。

 

 

いやいや、可愛すぎでしょ。正に『大好きすぎて悔しい』という『晴れ 雨 のち スキ』の歌詞が当てはまる感覚です。メロン記念日に名曲は多く、『香水』や『お願い魅惑のターゲット』もオススメ。特に後者は、我儘なのに情熱的かつ上から目線の素直になれない女の子の気持ちを歌ってあり、聴いててかわいいなと感じます(冷静に考えれば、メンドクサイでしょうけど)。そんな素敵な楽曲をえりりんの歌声で聴きたい方は、是非『ハロカバ(亀井絵里)』をご購入下さい。素晴らしい作品です。

 

 

以上、池袋にてほろ酔い状態になり、これを書きながらもビールやらサワーを飲んでいる夢追いドランカーことリトマス博士でした。近況あり、心情あり、今日の出来事あり、好きなアイドルありの我ながら雑多な内容を今回もお読みいただき、誠にありがとうございました。

 

↑これは昨年11月2日にサンシャインシティ59階の結婚式会場から撮った風景です。九州で生まれた私にとって東京の街は夢に近い憧れの地であり、こうして住めている巡り合わせに、そして出会えて仲良くなれた皆様に感謝する毎日を送っております。不思議な奇跡はクロスして、何度も巡り合うわけです。