そのイギリスブランド子ども服を見つけた時、私の思いやイメージが形になったブランドだと思ったのです。私はもう専門を卒業し20年ほど経っている。ファッション業界とも離れてしまった。自分が作る服なんて売れるはずがないし、私なんて受け入れてもらえるはずがない。そういう気持ちも強かったので、自分が服を作って売ろうなんておこがましいと思ってました。
当時の路面店内
この輸入ショップLITTLE CAMDENを始めてしまったので後にはひけず、必死に働いてきました。路面店まで借りてしまったのでとにかく必死。でも本当。。。あんなに頑張ったのに思うように売れなかったんです。在庫は減らないのに次のシーズンを仕入れないとお客様に飽きられてしまう。
この「在庫を抱える→売れない→さらに新しい仕入れをしなくてはならない→売れない→さらに在庫が増える」というのがアパレルを始めとした販売系ビジネスが潰れて行くパターンです。まさにそこに陥ってました。
当時輸入していたイギリスブランドのお洋服。ホントかわいい……
お店を始めた頃は色んな人が入れ替わり立ち代わり色んなことを言いにきたり、色んなことに乗っかろうとしてきたり、お金出さずに口を出しさらに徴収するという一番嫌なパターンの野次馬が本当に多かった。
人間ってこんなに人の上や人の土俵に乗っかりたい人が多いんだと初めて知りました。
こんなはずじゃなかったのになーと毎晩思う日々にストレスが溜まったのか、どんどん体重は増えて行くし、眠れない日々が続いてました。
少しずつでもお客様は増えてきたけど、思っていたより全然服は売れないし広まらない。どうしたらいいんだろう。。。と思い悩んでいた頃、とあるご縁でキッズモデルの先生・健ちゃん先生のファッションショーに衣装提供させていただきました。
こちらがリトルカムデン初めてのファッションショーです。
今と全然違う貴重なリトルカムデンファッションショー!2019年5月のデザフェスです。
このファッションショーに出させていただけたことがLITTLE CAMDENにとって、ものすごく大きな改革になりました。LITTLE CAMDENの服を着たキッズモデルたちのキラッキラした姿を目の当たりにし、子どもたちのキラキラをもっともっと増やしていきたいしもっともっと見たいと思ったのです。
記念すべき第1回リトカムファッションショーのモデルちゃん達
服は着てもらってこそ初めて輝き、着た人はさらに輝く。服で人は変わるし、服は人で変わる。見てワクワクし、着てキラキラする服をつくって行きたい。かっこよくて、カワイくて、誰もが憧れる服を創りたい。
私がデザイナーとして服をつくっていつかこの舞台に私のオリジナルブランドの衣装でファッションショーやらせていただこう。。。いつか。。。と夢見たくらい素晴らしいファッションショーでした。
が、「でもそもそも輸入していたイギリスブランドの服の方が私なんかが作る服より100倍カワイくて素晴らしいし、私の出番はない。このブランドを日本で唯一輸入してるのは私なんだから、とにかく広めるために頑張らなきゃ。。。」に戻ってしまう。
とにかく必死に、そして今考えるとそこじゃねぇよという空回りをアクセル全開で全力疾走していくのです。
でも全然前に進めない、思ったように売れない、広まらない。
もちろんお客様は少なくてもいらしてくれたし、大変ありがたかった。なのに私の求めている理想が高すぎたので、全然満足いかない日々を送ることになる。だから焦る。
在庫は溜まって行く、仕入れは止められない、路面店の来客数は増えない、思ってるように全くうまくいかない。
もう店、やめようと思いました。これ以上続けていても意味ないし、何で私は色んなもの削って失くしてまで店を続けているんだろう、何のためにやってるんだろうと精神的にも辛くなっていったのです。
そしたらやってきたのが、例のウィルス。コロナです。コロナでまたさらに大きくリトルカムデンは変わって行きます。
長くなったので、続きはまた今度!!(まさかの第3話に続く。。。)
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