誰の目にも触れないように。 | 空は、碧く、何処までも広く。

空は、碧く、何処までも広く。

うまく生きられない、混沌としている日々は、双極性障害のせい?ときに、途方もなく明るく有能な気がするのに、ある朝突然消えたくなる。



少し街に出た。


人の出は、想定内で、心乱れず、なんとか平静を装えた。

本屋へ行き、仕事にためのネタを、しこたま頭に詰めた。

その後、カフで会社のHPのSEO対策。





まだ、行きつ戻りつではあるが、半年前よりは、随分病状が安定したのを感じる。

以前は、一人で街中を歩けなかった。

ひたすら疲れたし、なにより、人の視線が怖かった。

自分がどのような表情で、歩幅で、姿勢で歩くのが適切か分からず。

ときに体の痺れを感じ。

それだから、始終俯いて、誰の目にも触れないように、気付かれないように全神経を注いでいた。

あの頃、一人で出歩くのは大変なことだった。


きっと、自意識が高すぎたんだろう。





今は、でも少しマシに思う。



「誰も私のことなど、気にも留めない」



そう、考えながら歩いている。



…でも、それは「気に留められたい」という幼稚な欲望の裏返しに過ぎないのかもしれない。