特別養護老人ホーム及び利用者宅への
訪問リハビリテーションを行っている
理学療法士の山田 鷹です。
子曰 わく、
仁遠 からんや。
我 れ仁 を欲 すれば、
斯 に仁至 る。
先生が言われた。
「仁ははたして遠いものだろうか。
私たちが仁を心から求めるなら、
仁はすぐここにある」
こうありたいとみずから思い描いた
──そう欲したときに、
すでにあなたはそれを手にしていると
孔子は言います。
(中略)
本質的に大切な部分というのは、
欲したときにすでに宿り、
根をおろしているのです。
(中略)
出発したときの心の高揚を
なんども胸に思い起こしつづける。
そこに目標に至る道が見えてきます。
『声に出して読みたい論語』より
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時々、適当にページを開いては
「素読」をしているこちらの本。
ちょうど、ブログを始めて
一年になった今日の朝、
たまたま引き寄せたのが
この言葉でした。
出発したときの心の高揚を
なんども胸に思い起こしつづける。
そこに目標に至る道が見えてきます。
実にタイムリーな言葉を目にし、
なんとも不思議な気分に
なったのでした。
・・・・・・
一年前、初めて書いた記事。
あまりにも多くの
身にまとってきた
それ以外のものを
少しずつ手放してもいいのかなと思えてきました。
だからここから、
自分の何か本質的なものを発信してみようと思います。
手放していったそのあとに
何がどんな表情をして残るのか。
どんなニュアンスが
繰り返しあらわれることになるのか。
どんな「鷹の型(たかのかた)」
が浮き上がってくるのか。
そんなワクワクする日常へと
進んでみようと思います。
まずは自分を育てていくために。
その中で僕は、
こんなことを書きました。
その日から一年間、
自分なりに色々と
発信の方法を試行錯誤しながら
続けてきた結果、
「自分が日々取り扱う情報量」と、
「『それらを自分なりに整理したい』と
自分が感じるサイクル」と、
「実際に情報整理にかかる作業時間」、
これらの一致するポイントを、
最近やっと見つけられた気がしています。
ナラティブエッセンス集となりました)
そしてまた
ありがたいことに、
「少し難しいけど、
いつも刺激を受けてます」
とか、
「(記事自体が)
ひとつの作品になってます」
などのお言葉をいただける機会も
増えてきました。
・・・
「あなたは何を
したいんですか?」
という問いに対する
答えを考えたとき、
「アドラー心理学」に
出逢うまでは、
「整形外科分野の
専門家になる」とか、
「アスリート・スポーツ選手の
サポートをしたい」とか、
そういった、
身体的なトラブルや
具体的な職業・活動をしている人を
応援するようなニュアンスの強い
表現方法を
自分もしなくてはならないんだ!!
と、
どこかズレを感じながらも、
理学療法士としてそうすることが
正解だと思っていたので、
(そうすることが、当時の僕には
『説明物語』として必要だった)
そんな目標を自らに言いきかせ、
その方向に進んでいく自分の行動に
気持ちが置いていかれないよう
必死になっていました。
でも「アドラー心理学」を
学んでいくなかで、
「自分と関わることで、
元気になってくれるといいな」
(勇気づけ)
「せめて、勇気を
くじかないようにしたいな」
「どんな時の自分自身のことも
好きだと思えるように、
なってもらえるといいな」
(自己受容)
「もう一度、周りの人を
信頼できるように
なってもらえるといいな」
(他者信頼・所属感)
「あなたと過ごしているこの時間、
僕が楽しめていることが
伝わればいいな」
(貢献感)
と、こんな風に、
相手や自分の気持ちに
フォーカスした表現を、
「あなたは何を
したいんですか?」
という問いへの答えとして
準備できたとき、
これだーーー!!
という感覚になったんですね。
・・・
そんな、
そこに戻れば充電できる
「安全基地」「ベースキャンプ」が
見つかったからこそ、
そして、
「いろいろ学んでるけど、
それって
どこに繋がってるの?」
と聞かれたときに、
「ここだよ!」と、
ズレや違和感なく
ひとことで伝えられる
ワードとしての
「アドラー心理学」
を見つけられたからこそ、
安心して、
それまでより遠くへ
冒険ができるようになった。
そうやって一年間
冒険した先で、
たくさんの新たな
キーワードとの出逢いや、
すでに出逢っていた
キーワードを
あらためて見直すことが
できました。
「認知行動療法」
「マインドフルネス」
「脳科学」
「睡眠」
「休息」
「意識・無意識」
「内向型・外向型」
「促通反復療法─川平法」
「レジリエンス」
「疼痛・痛み」
「自律神経」
「全人的医療・ホリスティック医療」
「免疫・アレルギー」
「生きる目的」
「感情」
「仕事・為事」
「キャリア」
「HSP・敏感な人」
「分人」
「散歩」
「写真」
「音楽」
「カウンセリング」
「コーチング」
「呼吸」
「ストレス」
「瞑想」
「集中・集中力」
「映画」
「科学」
「ナラティブ・物語」
「ナラティブ・ベイスト・メディスン」
「読書」
「認知症」
「フレイル」
「哲学」
「グリーフケア」
「しなやかに強く」
などなど…
これらはそれぞれ、
ベースキャンプからの距離は
違うけれど、
どれもが
“いま、この僕” の張っている
ベースキャンプから
歩いていける距離にあるもので、
今後またこれらのキーワードが
どんな風に残り、
もしくは削られるのか。
それを楽しみに
またここから一年を
過ごしてみようと思います。
・・・・・・
最後にお断りしておきたいのだが、
僕は純粋に頭だけを使って
ものを考えることが
得意ではない人間である。
ロジカルな論考や、
抽象的思考にあまり向かない。
文章を書くことによってしか、
順序立ててものを考えられない。
フィジカルに手を動かして
文章を書き、
それを何度も何度も読み返し、
細かく書きあらためる
ことによってようやく、
自分の頭の中にあることを
人並みに整理し、
把握していくことができる。
『職業としての小説家・あとがき』より
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まさに言い得て妙、
僕の、自分自身との
コミュニケーション方法について、
そして、ブログの記事を
書くときの感覚について、
「そうそう!この感じ!」と
膝を打つ表現がこれ。
実際、この記事も、
頭に浮かんだ文章を
まずはひたすら
紙の上に吐き出し、
それを上から眺めながら
順番を組み替え、
一度ブログに
下書きとして打ち込む、
そしてそれを印刷して読み直し、
細かい表現の変更や
順番を入れ替えたりと、
“地味にスゴイ!” 作業を
ゴリゴリしながら
つくっているんだけれど…。笑
そしてまだ直したいところも
あるんだけれど…。笑
ま、いっか![]()
日付変わっちゃうもんね。
自分でも
ちょっとめんどくさい
ときもあるけれど、
これが、僕のペースなんだから
しょうがないんだよ。
ぼちぼちやっていきましょう。
ここからまた、
仲良くやっていきましょう、自分![]()
毎回のように
けっこう長い文章に
お付き合いいただいている
読者の皆さん、
ありがとうございます。
そしてまた、
よろしくお願いします。
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