蠅の王/ゴールディング | 本と音楽と酒とコーヒーとその他諸々あればいい。あ、映画も。
- 蝿の王 (新潮文庫)/ウィリアム・ゴールディング
- ¥620
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- 南太平洋の孤島に、飛行機で不時着した少年たち。だが、その島で野性にめざめた彼らは殺戮をくり返す…。極限状況の中の新しい秩序とその崩壊を通して、人間と社会のあり方を風刺する恐怖の寓話。
2年前程に読みました。10代のうちに読めてよかったと思える作品のひとつ。
- すごい小説です。この本を閉じた後は、暫くぼーっとしたまま身動きがとれませんでした。タイトルの「蠅の王」とは、聖書に登場する悪魔ベルゼブブの事。闇と悪の象徴といわれているそうです。
- ヴェルヌの『十五少年漂流記』のオマージュとして有名なこの作品ですが、後味の悪さが最強で、それが何故か有り得ない程心地よい。一説によると、あの『バトル・ロワイアル』に影響を及ぼした作品であるそう。
- 人間誰しも持っている、狂気や獣性、残酷さなど本質的な面が、無人島での少年達の極限状況の中で目覚めてゆく。ゆっくり、じくじくと、自分の正気が侵されてゆく手触りが、止めて欲しいくらい緻密に書かれた怪作です。作品に登場する様々なキーワードも、孤島での生活をリアルに描いた要素といえると思います。
- 最初は、良かったんです。全てが上手くいくはずだったんです、最初、は。
- 久し振りに再読したくなってきました。

