卍(まんじ)/谷崎潤一郎 | 本と音楽と酒とコーヒーとその他諸々あればいい。あ、映画も。

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文学とロックと邦画を愛するミハルの日常。好きなものは全部全部捨てられないよ。アルコールとカフェインも摂取し続けるよ。



限界と閉塞と鬱屈と、果てしない楽観主義で走り捲るぜ。

日々の出来事、バイト先での色々、本の紹介、その他気ままに更新予定。

卍 (新潮文庫)/谷崎 潤一郎
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関西の良家の夫人が告白する、異常な同性愛体験――関西の女性の艶やかな声音に魅かれて、著者が新境地をひらいた記念碑的作品。


この小説は始めから終わりまで、関西の女性である柿内未亡人がその異常なる経験を作者に打ち明けるという、告白の形式をとっています。終始関西弁(当時でいう上方言葉)で綴られているのは、真新しいというか、谷崎としてもかなりこの文体に重点を置いた実験的小説だったのではないでしょうか。読み進めながら、破滅へと誘われるような、ゾクゾクする感じが堪りません。ラスト数ページが特に面白く読めました。『痴人の愛』に通ずる谷崎の女性崇拝がこれでもかというくらい表れています。谷崎にしか描けない代物。