一番最初に堅苦しいことを書いてみましたが、学術書ではないので、ちょっと一息つきます。


典型的な学術書には普段の会話で使わないような専門用語がよく出てくるし、理論武装でがちがちに固めてあるものが少なくない。

しかし文学は知のみで語られるものでは無い。

そのバランスをうまく取るのは、簡単なようで、難しい。


美学、哲学、倫理学、社会学、文化人類学、宗教学

様々な学問分野があり、相互補完し合って成立する

言語学の構造主義を、文学に適応するだとか、実存主義の発展により文学作品の傾向が変化するだとか

社会が社会として機能する限り、文学はそれ一つでは存在しえない


普遍性という言葉自体、最近では疑問視されている。

時代を経ても変化しない概念が存続するというのは、幻想では無いのか、と。

何故なら、時代に応じて求められる思考パターンは確実に変化するものだから。