先日、急に激しい腹痛に襲われ、すぐ治るだろうと思ったら次の日も治らず。
それどころかだんだんひどくなって、午後には冷や汗が出るくらいの痛み。。。
我慢して仕事をしていたら、あまりの痛みで倒れそうになり、これはまずいかも、と思いました。
イギリスの残念なところの一つは、こんな状況になっても医者に診てもらえないことなんですよね〜
GP(かかりつけ医)は朝8時から8時半までに電話をかけなければ予約が取れない。
しかもコンサートのチケット並みの競争率で、60回とかかけてもつながらない場合がある。。。
結局、夜になっても良くならなかったので、意を決してA&E(救急病院)へ駆け込みました。
なんと大げさな。。。と思うかもしれませんが(実際私も思った)、盲腸とかだったら嫌だなと思ったので。
結果から言うと盲腸ではなく、触診と血液検査だけして、「盲腸じゃないのは確か。あとはわからないのでまたGPに行ってください」と言われて家に帰されました。
そう、救急病院なので、救急かどうかと言うことは診てくれるんですが、じゃあなんで痛いのかって言う原因探しはしないのです
そこが日本の病院のイメージと違うところかもしれませんね。
でも、無料で受け付けてくれるのはありがたいかもしれません。
またGPに電話かけるのか〜とか思うと、手放しでよかった〜と喜べない感じはあるけれど。
いやそれにしても。
イギリスの救急病院の待合室は、ほんとに社会の縮図です。
昨日は明らかにホームレスと思われる若い男性が、寝袋を抱えて頭から血を流しながら待ってたり。
家族がA&Eに行ったっきり、5時間経っても連絡がない、電話をしてもつながらないからといって、受付のお姉さんにすごい剣幕で食ってかかるやばい感じの女性がいたり。
"I don't mean to be aggressive but 5 hours is a pisstake!"
と言っていて思わず耳がダンボになる私。。。
攻撃的になるつもりじゃないって。。。"pisstake"ってその言葉自体が。。。かなりアグレッシブじゃないすか?みたいな。
怖い怖い。
こう言うおばさんにどこかで絡まれたりしたら恐ろしいわ。。。
さらに昨日は、明らかにヤク中の若い男性が、警官2人に付き添われて、手錠をかけられ車椅子に乗せられて待っていました。
警官が2人いるのは、警官の安全のためなのでしょうが、そのうち1人が相当ハンサムで(もう一人は女性でした)目の保養
とか言ってる場合じゃなくて〜。笑
どうもね、イギリスの法律だと、逮捕した人が怪我や病気をしてる場合は、医者の診断書がなければ拘留できないそうなんです。まあ、人道的ですよね。
なので彼は、足を擦りむいただけだと思われるのですが、車椅子に乗せられて拘束されていたわけです。
それがまあ、、、
手錠に噛み付いて外そうとして警官に怒られている。
「スティーブン!お前がそうやって噛み付くなら、もう後ろ手で手錠をかけるぞ!」
と言われて渋々やめるけど、2分後ぐらいにまたやってまた怒られている。。。
さらに、10分おきくらいにトイレに行きたがる。「さっき行ったばかりだろう!」と叱られるけれど、「I am dying for pee!」(ションベンしてえ!)と待合室中に響く声で叫ぶ男。完全にラリってます。
警官相手にぶつぶつと文句を言ったり、暴れて押さえつけられたり、叫んでみたりしてたかと思うと、突然すごい大いびきをかいて寝だしたりする。。。
えっ??こんなに短い間でどうやってそんなに熟睡できるんですか?!
これがヤクのなせる技なんでしょうか。。。もうほんと謎すぎる!
と言うわけで、とにかく待ち時間が長いA&Eで、かなり楽しませてもらいました。笑
楽しんでる場合じゃないんだけど。
警官の友達は、こう言う奴の相手が一番嫌な仕事だ。。。とぼやいてましたが、さもありなん。
今回は多分中国人かと思われる、年配の優しそうな先生にみてもらいました。
入ってから出るまで、トータルでほぼ4時間。
前回は魚の骨が喉に引っかかってA&Eに駆け込んだんですが、その時と同じくらいかな。
ちなみに私が病院から出る時、まだあのホームレス青年は病院の中をウロウロしてました。
多分、あったかいし、居心地もいいから帰りたくないんだろうな〜。
でも、病院の人にとっては、ただの迷惑だよな〜。
なんか、色々社会勉強しちゃったよ!笑
あ、ちなみに腹痛は今日はかなり良くなりました!典型的ですね。。。笑
木曜日に休みを取って医者に行く予定です。医者の予約を取るために休暇が必要な国、それがイギリスです!