お披露目を前に | Slow Hunger

Slow Hunger

ゴスペラーズを中心に、いろいろと

『G10』の曲目が明日発売の「ぴあ」で正式発表されるそうで、
その前に「私的G10選出曲の理由」を完成させねば~と思い、残っていた6曲を一挙に。


【ロマンチスト・てつや・・・な2曲】


『MIDNITE SUN』
ファンクの王様・故ROGERへの追悼の意を込めた歌。
酒井氏逆ギレの末に完成したTalk Boxといい、
サビの歌詞といい、「ROGER,SING THAT SONG」のレコードといい、
彼へのリスペクトがふんだんに盛り込まれています。
そんな曲の背景はもちろんのこと、曲中の男性、
わたしとしてはイコール作者、そのおセンチさが大好きなのです。
サングラスの奥の眼に映るテールランプの銀河は、絶対に涙で滲んでいるんだろうな、と。
どれだけ都会的なサビで決めてみても、出てくるのは結局、裏声ソウルに乗せたメッセージ。
それまでのサビ、いらないんじゃないかと思えてしまうほど、裏声の想いは刺さります。
そしてそれだけ裏声で叫んだとしても、最後の最後はサビのリフレインで終わってゆく。
まだ若僧のわたしが、「男ってこういうものなのかな」と思った歌でございます。


『東京スヰート』
断言します。わたしがこの世で一番好きな歌です。
ライブでの出来があまりにもすばらしかったがために、この位置まで上り詰めたのですが、
CDでの曲としてもケタ違いの完成度を誇る曲なのではないかと。
村上ソングの中でも、ここまで直球で甘い歌は他にないんですよね。
「ひとり」や「新大阪」は直球ではあるけれど、ここまでスヰートではない。
そう、この歌の醍醐味はこの甘さにあると思います。
安岡的お砂糖じゃりじゃり感とはまた違う甘さなんですけどね。
そろそろこの曲のレビューを書き上げないと…と思い、はや幾歳。
どこから手をつけていいのかわからないのが正直なところです。
地方出身者のわたしが世知辛い東京で生きていられる理由のひとつが、「この歌があるから」。
自分が愛する曲で歌われている街だから、生きていこうと思えるのです。


【お洒落ソウルと呼んでいい?・・・の4曲】


『Slow Luv』
わたしがサカイストになる曲。ぎりぎりまで「Real tight」と競っていました。
千秋楽以降に投票したら、もしかしたら外されていたかもしれない曲です、実は。
甘さ控えめなメロディがあり、出来すぎとも言える山田ひろし氏の詞があり、
それをただの薄っぺらな衣装で終わらせない熱っぽいボーカル。
以前ここで記した「冷静と情熱のあいだ」とか、「Slow luv,but a real luv」という詞は、
メインを務める酒井氏に捧げたい言葉です。奥深いよ、このひとも。


『告白』
あまり「泣く男・村上」は感じないので、先の「ロマンチスト~」には分類しませんでした。
甘さはない、スキもない、けれど愛と魂はある。かっこつけて言うならそんな感じ。
聴くたびに横浜の夜景が浮かびます。冬にワールドポーターズの屋上で聴きたいな。
これだけR&B色というか、向こうの匂いがぷんぷんするサウンドなのに、歌詞はすべて日本語。
「言葉をちゃんと伝える」ゴスペラーズがわたしは大好きです。
Soul tempoバージョンでさらに進化した年長組のボーカルも捨てがたかったですが、
元歌あっての…と思い、オリジナルバージョンに票を入れました。


『Body Calling』
ラジオでの初OAをヘッドフォンで聴いていて、ひとり悶えていました。
どうしよう、彼らはまた新しい引き出しを手に入れてしまった、と思いながら。
それまでのイケイケなエロさではなくて、手招くようなセクシーさ。
サウンドは思いっきり向こうのものだけど、「足りない なくさない」のあたりの
リズムはどことなく日本的(オモテ拍だからかな)。
真夜コー講座で解説していた「3Dコーラス」は、ゴスだからできるものですね。
ただ技巧的なだけではなく、最後にやっぱりでてきた裏声オバケも好きなんです。


『Reflections』
こちらは「シークレット」と競りました。作者の言葉どおり「どソウル」。
自在に操る地声と裏声は、詞に謳われる「表と裏」のように思えます。
下降なのか上昇なのか、本心なのか駆け引きなのか、
スキがなくて意味深な歌詞は、わたしの研究課題にくわわりました。
リスナーの血を騒がせるくらい曲を派手にしてくれたのがSOY SOULによる演奏。
一度でいいから生でゴスペラーズ×SOY SOULのこの曲を聴きたいのよー。


* * *


情報がフライングで漏れちゃったりもしたけれど、いよいよ発表ですね。
フライングの時点で、曲目に対して多少の憤りがあったのも事実だけど、
「Anniversary」だし、マニアに向けたプレゼントというわけではないし、
これからに繋がる一枚になってくれればいいかな、と思います。