言い訳を封印して | Slow Hunger

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ゴスペラーズを中心に、いろいろと

ミスター威圧感のくせに、言うことは謙虚。実るほどこうべを垂れ、決して楽観しない。
そのような姿勢の彼の前では、わたしは何も言い返せない。
『島へ。』の村上氏インタビュー記事を読み、自分の甘えが情けなくなった。


芸(パフォーマンス)の世界で生きていくつもりはないにしても、芸能界の人たちを
「神様に"選ばれた人だから"芸の素質・才能を持ち、
 "選ばれた人"だから成功のための苦労にも耐えられた」…と、
別の世界で生きている人種なのだと思うことで、
一種あきらめの言い訳をしているのかもしれない。
尊大であったり、少しくらい苦労話をひけらかしてくれたほうが、
「普通の人でも地味に頑張ってるもん」と言えるから気楽なのに、
『特別な苦労や努力があるわけじゃない』だなんて。


これはわたしの推測だけれど、
彼は「歌うたいなんて数ある職業の一つでしかない」という認識なのだろう。
もちろんその影響力や動く金額の大きさは知った上で。
だから進み続けるのだと思う。「普通の人」と同じように。


…いや、別に彼の前に立ったわけじゃありませんが。
語り口がいつもと違う感じでスミマセン。
わたしがここまで考え込んでしまうのも、いま就活中だからだと思います。
選考こそ始まってはいませんが、いくつか説明会やセミナーに参加して、
業種・職種を考え、自己PRを考え、動機を考え、情報を集めています。
「仕事って何なんだろう」と毎日のように考えています。
人に自慢できる特技も、成績も、資格も持っていない…
誰しも経験することかもしれませんが、いっぺん自信を失いました。
「まだまだヒヨコです」はもう通用しないんだと、骨身にしみました。

でも落ち込んでいる暇なんてありません。わたしを突き動かしているのは、
ゴスペラーズが10年前を振り返ってよく言う言葉、「見切り発車」です。
ヒヨコだっていい、なんだっていい、人から「走れてないよ」と言われてもいい、
走り出さないことには一歩も前には進めないんだから。
控えめに「なれたらいいな」なんて言っている場合ではなく、
「なります」と宣言しなければならないんだから。


とはいえ何屋になるのかは、さすがにこっぱずかしいので伏せさせてください。
イバラの道をこれから進み、転びもすれば泣きもするでしょう。
スケジュールは企業最優先なので、ゴスライブを我慢することもあるでしょう。
それでもその末に、皆さんに良いご報告ができるように頑張ります。
「頑張ります」という言葉が偽りにならないように、頑張ります。


わたしにとってゴスペラーズは、村上氏は、手を引いてくれる存在ではありません。
坂の少し上から声をかけてくれるか、背中けっとばしてくれるかのどちらかです。
優しくなんてしてくれなくていい、むしろ弱音を吐いたら叱ってほしい人たちです。
どうあれ、支えとなる人たちと音楽があるというのは、大変幸せなことですな。


* * *


というわけで『島へ。』を読んだわけですが、ツッコミをふたつほど。
その一、ピンクの熊Tシャツ…。北海道みやげ?
そのニ、「ひとりで寂しいとき」って…。
先月のSCの「村上は寂しがり屋」発言を思い出しましたよ。
風景や芸術に「寂しさ」を感じ取ることはあっても、
「寂しいと思う」ことなんて、どのくらいの期間ないだろう、わたし。

まさに今「島」にいるんですよねー、村上氏。
でもなー、南の島とは言っても「ザ・楽園!」のハワイって、イメージと違うよなぁ。
やっぱり肝は「もの寂しさ」なんでしょうね。


* * *


ここにきて、クリスマス期のお仕事ドドン!ですねゴスペラーズ。
21日のライブも23日の公開放送も申し込みはしてみますが、
リクルートスタイルでかけつけることになることはほぼ確定。

黒沢さんは『UOMO』に登場ですかっ。
『LEON』も読みますが、『UOMO』も目の保養に読んでいます。
どうする村上氏、趣向を変えて注目の新雑誌『Goethe』(ゲーテ)か?
あり得ない妄想話をひとつ。芸能人になれたならば、
村上氏と『BRIO』の表紙を飾るのが夢です。わはー…(逃走)