このときはまだ、
おそらく慢性骨髄性白血病とはわかってましたけど、最終的な確定はまだ。
ただ放置してもどうしようもないことと、順を追って治療をしていくことを考えなくてはなりません。
選択肢として
1.急いで結婚して、そのまま韓国で治療を受ける
↓
オッパ◎ 私△ 私の両親✕
これはオッパにあまりに負担がかかるし、大好きな人だから幸せに暮らしてほしくて、私のワガママを通すわけには行かないと思いました。
2.急いで結婚して、日本で両親の元で治療をする。日本の配偶者ビザを申請してコロナ禍でも会えるようにする。
↓
オッパ△ 私△ 両親△
とにかくオッパは、1の一点張り。私と両親は、結婚自体がもう申し訳ないしか思えなくて。
3.このままの生活のまま、韓国で治療を進める。
↓
オッパ○、私△、両親✕
オッパに迷惑かけるだけの案
4.別れて日本に帰る
↓
オッパ絶対✕、私、両親それでも仕方ない
治療を開始しないことにはどうしようもなくて、決断は一刻でも早くすべきで。
そして、シプモへはやはり報告することにしました。
オッパからアボニムに電話しました。
アボニムだって、自分の弟が同じ病気で亡くなってるから、いちいち説明なんて要らないんです。アボニムは、オッパが考えて、私が楽に治療できる最善の方法を見つけて、それに対してはプモニムたちはなんの異論もないとだけ言ったそうです。
アボニムからオモニムに伝わり、号泣して私のところに電話が来ました。自分が代わりたい、どうしてこんなことになったのかと。
翌日、プモニムが、私たちの家まで来てくれました。
オッパは結婚して面倒見る!の相変わらずの一点張り。
私はオッパのことを考えたら、辛いけれど結婚は諦めなきゃならないと思うと話して、怒られて、ずっと泣いてばかりでした。
オモニは、最終的な検査結果が出てないんだからまだ望みはあるかもしれないから、もう泣くのはやめなさい。
と、いいながら、自分も泣いてる始末。
仕事を一度中断することになったので、残りを片付ける必要もありました。
最後の確定まで10日くらいかかったと思います。
毎晩、死にたくない、オッパと離れるの嫌だ、と、夜になったら本心が出てきて泣いて、昼になるとすこし冷静になるのか、本当に好きだったら、相手の幸せを考えて、相手が幸せならそれでいいと思わないとならないな。と。そう思う度にまた泣いて。
もう一つは、いずれにしても、治療の前に、卵子を保存することにしました。
薬が✕だったり、治療を進めて抗がん剤や放射せんで妊娠できなくなることや、そもそも病気そのものに生殖機能を失くす可能性もありました。
これも、私が既婚なら取り出した卵子を受精させてから凍結させることが出来ます。未婚であれば卵子をそのまま凍結します。
治療を始める前に、急ぐ必要がありました。