小商いのすすめ | BossaとコーギーときどきSophiaな生き方。

小商いのすすめ

平川克美氏の「小商いのすすめ」と「俺に似た人」を読んだ。

世間ではグローバル化とか騒がれていて、マスコミもそういう言説ばっかりだし
書店では、それに対応するベストセラーとか
英語に関する本とかが多く並べられている。

私自身、そういう企業に長かったわけで、関係ないといえば嘘になるが、
いま離れてみて、そういうことは「どうでもいい」と思う。

このどうでもいいというのは、日本人の本当の生活の中でのグローバル化っていうのは
あまりピンと来なくって、もっぱら数字を追っかけている人たちだけの話
(だけど、とばっちりはくるっていうのがむかつくけど)

だってさぁ、ドルやユーロがどうなろうが、私たちはその通貨で暮らしているわけではないしね。

いつから日本人はこういう数字とか効率とか金が生活感や矜持よりも大事になったのか?と
最近富みに考えることが多くなった。

どんなものも数値化する。
数値化したものしか信じない。
数値化すればわかりやすい・・・

本当だろうか?

私はこういう数値化信仰は「自分は馬鹿です」と告白してるに等しいと感じてしまう。
むしろ数値化できない根本の問いをすることを忌避する言い訳に過ぎないとさえ感じている。
個人的には数値信仰の方たちは不安感が強い人が多いと思う。

人はなぜ生まれなぜ死ぬのか?なぜ老いるのか?どう生きるのか?
人生とはなんなのか?
働くとは?
企業とは?
人間とは?
国とは?
地球とは?
成功とは?
お金持ちになるとは?

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受験業界、就職業界 みんな同じだよなと思う。

受験だと短期合格・・・なぜ短期がいいのか?本当にいいのか?
個人的にはじっくりやるのはいいと思う。短期合格信仰は、数値信仰だと思う。
とくに法律の試験は勉強量が多く、でもクライアントは人なので
「何か月で合格」とかではなく、どんな人か?が大事だ。

勉強だけして、司法試験に受かったという「いけず」な法律家(ついでにいうと医者)なんて
お願いしたくない。


就職・転職・・・30代まで、経験者のみとか。なぜ?
おそらく人事担当者や人材会社があくまでもなんとなくとか、他が同じ年代だからとか、意味が分からない理由なんだよね。
経験≠実力だけれども、それを計る「数値」がない。まぁ人材コンサルと人事担当者の実力がないってことだよ。
だからミスマッチがすごい多い。


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もとい
そういうことを改めて考えなきゃいけないんだ、
そのヒントは終戦直後からオリンピック前までの日本にある。

と思わせてくれる。
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