こんにちはニコニコ
田中リサです。

今回は芥川賞チャレンジ、第十三弾

阿部和重 グランド・フィナーレ


について、感想を書いていきたいと思います。


ではネタバレあらすじから。



主人公の沢見は重度のロリコンの37歳。

ある日自分の娘の裸の写真と娘以外の大量の児童の裸の写真データが妻に見つかり、写真のデータを取り返そうと掴み合いになり、とっさに妻を突き飛ばして、妻は重傷を負い、DV防止法が適用され、最愛の娘にすら近づけなくなってしまう。

その憂さを晴らすために代官山のクラブで飲み、そこで自分の性癖と起こした事件を友人の伊尻に洗いざらいぶちまけられ、翌日宿泊しているホテルに友人のIが来て、主人公がしたことの罪の重さをなじられる。


その後、実家の田舎に帰り、母が営む文房具屋の店番を任された主人公。

ある日、小学校の教師をしている同級生の黒木に演劇の監督をしてくれないかと頼まれる。

自分の性癖から辞退するが、2人の少女から頼まれ、引き受けることにする。

2人は引っ越しで引き離されてしまう悲嘆に暮れ、演劇の発表が終わったら自殺してしまうかもしれない。主人公はそう悟る。

クリスマスに2人に公民館の会議室で待ち、2人が到着するところで物語は終わる。



重度のロリコンという割にその描写が少なく、味気ないなと印象でしたショボーン


ロリコンなのに小学校高学年の2人の少女に関わらざるをえなかった懊悩とかもっとないのか?と思いました。


芥川賞では全体的に、「小説でしか描けないことにチャレンジしていること」を評価している印象でした。


が、私は物足りなかったです真顔


もっとロリータ並みとはいかずとも、もっと苦悩とか懊悩を描いて欲しかったなと思いました。



演劇を披露して少女2人がどうなったかも知りたかったし。


中途半端な幕切れだなというイメージでしたチーン