人間の生物としての自然なリズム虹



朝になると目覚め、

昼間は活動し、

夜は眠る。


なぜ、1日の中に決まったリズムがあり、体はそれに自然に従うのでしょうか?


それを司る「体内時計」は、一体どこにあるのでしょう?


今までは、脳の指令の下のみで動くと思われていた生体リズム。



時計遺伝子(clock gene)が発見され、


生体リズムは60兆個の細胞の中にある時計遺伝子でできた細胞時計によって生まれているということが分かってきました目



生体リズムは、全身の臓器の細胞活動と密接にリンクしているということですビックリマーク



ただ、この細胞時計は個々に無秩序に動くわけではありません。


このすべての細胞時計を統括している時計中枢はやはり脳にあるのです


視神経の中にある視交叉上核にある、とても強力なリズムを発振する中枢時計です。


ここから、交感神経・副交感神経などの自律神経系・ホルモン系に信号を送ることで、全身の時計を統括しているのですアップ



老化をしても、この中枢時計はほとんど大きく障害されないのだそうです。


ところが、末端の細胞時計を作る時計遺伝子は大いに障害されてしまうということが分かりましたダウン



細胞時計を狂わせたマウスにおいては



ホルモン分泌の異常から高血圧・高血糖

細胞周期の異常から発がん

代謝の異常から高脂血症


などの異常がみられたそうです。


時計遺伝子と疾患の関係についてはまだ明確ではありませんが、

この研究は老化と老化に伴う疾患に新たな視点を与えることになりそうです。


細胞の一つ一つに時計があるなんて、不思議な気がしますねコスモス