大阪松竹座新築開場二十周年記念  二月花形歌舞伎 午前の部を観てきました。
 
この年になると「生まれてはじめて」って、そんなにはないのですが、正真正銘歌舞伎初観劇。
ですので、以下の感想は超初心者の書くもの。的外れ、思い違いばかりだと思います。変なことを書いているかもしれませんが、ご容赦を。
 
感想を一言で言うと、「面白かった~!!爆笑
歌舞伎って、思っていた以上に楽しいです。
それに、カッコいいです。
 
最初の〈ご挨拶〉から感動してしまいました。上演前に出演者の一人中村梅枝さんが登場。
舞台上から「隅から隅までずずい~っと」と挨拶されるのです。独特のセリフ回し。視線の決め方。幕の扱い。「歌舞伎が始まる」というワクワク感で、期待は高まる高まる。ラブラブ
 
「義経千本桜」は、文楽で「鮨屋の段」と「道行初音旅」を観ていましたし、3月にうめだ文楽で「河連法眼館の段」を観る予定なので、興味津々でした。
 
歌舞伎はもっと分かりにくいものかと思っていましたが、そんなことはないのですね。
想像以上にリアルなお芝居でした。眠くなるなんてことは全くなくて、最後まで飽きずに楽しめました。
 
『義経千本桜』「渡海屋・大物浦」は、重厚なお芝居ですね。
前半は世話物風で滑稽なおかしみを感じさせる場面もあるのですが、後半はガラリと雰囲気が変わり、悲壮感漂うお芝居に。この辺もとても面白く感じました。
 
銀平実は知盛を演じる尾上松也さんは、ジャニーズ?と思うほどのイケメンで、ルキーニを演じた経歴の持ち主。才能豊かな俳優さんなのですね。舞台姿から華やかで強いオーラを感じました。
満身創痍の状態で花道から飛び出してくる知盛を観た時は、あまりにも変わり果てた姿で胸が痛くなるほど。碇と共に海へ飛び込む知盛最期の場面の、凄まじい迫力には圧倒されました。
 
印象的だったのは、相模五郎役の中村種之助さん。「三人形」では奴を踊っておられましたが、なんとも愛嬌のある方ですよね。
 
 
今回の歌舞伎を観る際に、助けてもらったのは「イヤホンガイド」
文楽を観る時にも、必ず利用しています。多少の出費ではありますが、ガイドがあるのとないのとでは、楽しみ方に大きな差が出ると思います。
今回の演目について、文楽と歌舞伎の関わりにも説明してくれて、勉強になりました。
ガイドの手助けなしでは、お芝居は見どころ・聞きどころが分からなくて面白さも半減だったでしょう。
私の近くの席のご夫婦が、「内容がよく分らない」「長い芝居やったなあ」と幕間にお話しされていたのですが、そのまま帰ってしまわれたようで席に戻ってこられませんでした。「三人形」もとても楽しい演目だったのに・・・。
 
 
 
 
大阪松竹座にはOSKの公演や音楽劇「オダサク」を観るために、何度か訪れています。
今日は早めに難波駅に到着したので、劇場までほんの少しだけですが、遠回りをしてみました。法善寺の前を通ってみただけなんですけどねウインク
 
下矢印こんなの見つけました。文楽を上演していた竹本座の石碑。ビルの谷間にありました。
今までは観劇を終えるとすぐに帰っていたけれど、次回からもう少しこのあたりを散策してみようかなと思いました。