このマンションに入って何年かした頃、1階のあるお宅のドアに狂犬病のワクチンをするとついてくる「犬」のシールが貼ってあるのが目に入った。

 

しばらくしてワンコを抱っこして出入りするそのお宅の住人に

「わんちゃん、飼い始めたんですね!」

という犬好きの私のひと言からお付き合いが始まった。

 

一緒にランチに行ったり、お互いの家に食べに行ったり、お散歩で一緒になったりと、かれこれ17年。。。

そのお宅のわんちゃんがお星さまになった。

 

私はその昔、今よりもう少し元気だったころに保護犬のNPOに行ってお散歩のボランティアをしていたので、まだそこと繋がりがあり、お星さまになったワンちゃんの残したものを代わりに寄付することにした。

使用したもの以外はほぼ引き取ったが、段ボール3箱以上。。。整理しながら亡くなったわんこへの家族の愛情が伝わってきて涙が出た。

毎日獣医さんに通って点滴をしてもらい、スポイトで流動食を与え、お天気が良ければ抱っこして芝生の公園に日光浴に連れて行く様子を私も折に触れ見ていたから。最期の顔はとても穏やかだった。

 

 

私が小学校の低学年の時に亡くなった実家のわんこの最期もまだよく覚えている。あれから何頭も見送ってきた。それでも健気なわんこの死には決して慣れることはない。