すでにご存知の方も多いと思うが、東田直樹氏の「飛び跳ねる思考」を読んで久しぶりに衝撃を覚えた。
自閉症にもいろいろな症状があるとは思うけれど、頭の中でこんなふうに考え、物を見ていたとは・・・
彼は人と直接しゃべることはできない代わりに文字盤を指しながら伝えたり、パソコンで文章を書く。
抜粋~
僕には、人が見えていないのです。
人も風景の一部となって、僕の目に飛び込んでくるからです。
山も木も建物も鳥も、全てのものが一斉に、僕に話しかけてくる感じ
なのです。それら全てを相手にすることは、もちろんできませんから、
その時、一番関心があるものに、心を動かされます。
人も風景の一部となって、僕の目に飛び込んでくるからです。
山も木も建物も鳥も、全てのものが一斉に、僕に話しかけてくる感じ
なのです。それら全てを相手にすることは、もちろんできませんから、
その時、一番関心があるものに、心を動かされます。
人はよりよく生きるために自分の行動を反省します、どこがいけなかったのか原因を探し出し、次に同じ失敗を繰り返さないよう対策を考えます。この戻らない時間の処理と言うものが、人生に対する向きあい方になるのではないでしょうか。
僕は相手のためだという理由で、好き勝手な意見を伝えるよりは、その人の哀しみや苦しみに、ただ寄り添う方が大切な事もあると感じています。人の話を黙って聞く、こんな苦行を続けられる人間が世の中にどのくらいいるでしょうか。
海外公演をして・・
言葉を訳して伝えるということは、遠くの友達にプレゼントを贈るようだと感じました。
彼の紡ぐ文章は詩のようで、素直に心に入ってくる。書き出したい文章はもういくらでもあって~~
1時間もあれば読めてしまう本だが、与えられたインパクトは本当に大きかった。

