バス停

なかなか来ないバスを待つ。






でこぼこした道にできた
水溜まりに雨が落ち、



足にかかる。




冷たくて
反対側の足で拭くと
少し砂混じりで
気持ちが悪い。






時刻表を見る。





もう来てもいいはずだけど…






時刻表についた雨を




差していた傘の先で、
小さなひとつひとつを
つなげた。





大きなひとつにしようと
何度もつついてみたけど、






流れてしまう。





気がつけば
私しかいないバス停で、
歌を歌っていた。




傘を回した
風車のように






すると時刻表に
雨のしずくがかかり、
たくさんの線ができた。






結局小さなひとつは
大きなひとつにはできなかった





けど足もとの水溜まりは
少し大きくなった気がした。






バスが来た。