ここが原点、ジャック・タチ。


自分の中にいつも変わらない風景があるとしたら、やっぱり映画『ぼくの叔父さん Mon Oncle』のあの家と庭。愛してやまないジャック・タチ監督。1958年にフランスで製作されたこの素敵な映画は、私の心の宝物^_^

どこのシーンもオシャレで美しい憧れのミッドセンチュリー。当時の近代的で機能的なデザインハウスの生活様式や車社会を題材にしながらも、とぼけた叔父さんユロを自ら演じ、コミカルに当時機械に振り回される味気ない現代社会を皮肉っていた⁉︎ともいわれるタチ監督。



この映画を初めて観た当初は、タチ監督のそんな作品に込めた意図より何より、フランス映画の持つ独特な雰囲気とオシャレ感と色彩にただただ魅了された、20代の画学生だったと記憶しております^_^

ミッドセンチュリーインテリアが大好きな私にとっては、この映画が原点。コルビュジェ的な家のセットはこの映画の美術を担当したジャック・ラグランジェ氏の力が大きかったそう。当時ネットで買ったビデオテープは今再生出来ない^^;ので、明日にもネット配信ムービーであらためてじっくり観たい。名作ダイヤモンドチェアがリビングにさりげなく置かれていたなと記憶していますが、、それ風だったかも。



今気づいたのですが、このビデオテープに付いていた解説、書いているのはあの細野晴臣氏でした。なんと小学生の頃に初めて買ってもらったのがこの映画のサントラレコードだったそう。流石にセンスがよろしいですね^_^