のんびり育休のはずが一転、保育園探しと準備に奔走した私が「あの時欲しかったもの」

2月も半ばを過ぎましたね。
そろそろ日々を回しながらも、新年度の準備にとりかかる頃かと思います。
発起人・代表講師の高橋ライチです。

ただいまリスママからの

復職応援企画として、

保育園入園や、復職時のエピソードをお届けしています。

今日は、研修生のひーちゃんにお話をお聴きしました。
（インタビュー・文／ライチ）

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2009年。第1子の保育園入園は、本当に予定外のことばかりでした。

私は当時、勤務先の育児休暇を1年とっていました。
来年の4月に復職予定でのんびり構えていた2月に、父が急逝したんです。

父は造園業を営んでいて、職人さんを14人抱えていました。
誰かが会社を継がないと、私を小さなころから可愛がってくれた職人さんたちが路頭に迷ってしまう。

年度末に向けて進行中の現場もある。来年度の入札もある。
経営上の借り入れは、もし事業継承しないなら即全額返済が必要、という厳しい条件。

私は4人きょうだいの末っ子なんですが、ほかの3人はそれぞれに事情があり、
「私が会社を継ぐしかない」という、差し迫った状況でした。

そこから生後4か月の息子の預け先を必死で探しました。保活なんて言葉もまだないころ。

4月入園の締切は昨年末には終わっていて、認可園の二次募集、認証園に申し込み、
無認可園にも申し込み、定期利用、保育ママなどいろんなところを駆け巡って、
それぞれ事情を話して入れてほしいと伝えるのですが

「お気持ちはわかりますが、定員がいっぱいなので、受け入れられません」

と断られ続けました。赤ちゃんを連れて10園くらい回ったでしょうか。
体力的にも精神的にも削られて、父が亡くなったことを悲しんでる暇もありませんでした。

なんとか二次募集で入り込めた保育園の説明会があったのがギリギリの3/29。
4/1に入園するために必要なものの資料が配布されました。
　★シーツ、バスタオル：

　　市販のサイズにはないものばかり。「お母さんの手縫いで」指定。

　★避難服：保育園の名前を縫い付ける
　★保育園用の衣類：ロンパースはだめ。肌着も洋服もつなぎNG、上下別れているもの。

　　※60のサイズでそんな肌着も洋服もそうそう売ってないよ！
　★布おむつ用のおむつカバーを10枚
　　※どこで売ってるの！？買いに行った店舗でも10枚一気には揃わなかった

　★全部の所持品に名前を書いてください。

と、なんかもう異世界過ぎて説明会の最中にパニックになりました。