心理学には公平理論というものがあります。


この公平理論では、人間と人間のやりとりはすべて「プラスとマイナス」 で表現できるものと言われています。

たとえば


デートでディナーをおごってもらった
遠くの家までわざわざ迎えに来てくれた
いつも一緒に居ると癒される

こういったことはすべてプラスの要素として考えることができます。

逆にマイナスの部分としては

お金を持っていないので、自分がおごってあげる
いつも自分が迎えに遠くまで行く
自分ばかりが色々と尽くしてあげている

こういうことはすべてある意味マイナスの要素としてとらえることができます。


いつもデートでの支払はすべて自分。


更に会うまでに何時間もかけて電車で行かなければならないのに、会ってデートするといつも自分が怒られてばかりいる…。

こんな恋愛が長く続くと思いますか?


もちろん続くわけがありません。

ですので、マイナスばかりが多くて、プラスが少ないような恋愛はどうしても長続きしないことになります。

実際には多少のマイナスであれば認知的不協和という現象が起こることもあります。


認知的不協和とは、心の中でちょっとした矛盾を感じたときに、その矛盾をなくす方法へ気持ちが変わっていくことをいいます。

私がこれだけ尽くしているのは、私が相手のことを好きだから…。


こういう風に考え方が変わっていくことが認知的不協和です。

しかし、それにも限界はあります。


そしていつかは強いマイナスに押しつぶされてしまうことになってしまいます。

遠距離恋愛になれば一回会うだけでも大きな労力がかかってしまいます。


電話代や交通費も普通のカップルに比べて高くなります。

これは近距離の恋愛に比べると確実にマイナスが大きいことになります。


遠距離恋愛が続きにくくなってしまうのもコレが原因になっているのです。


しかし、今回のお話はもう少し複雑です。


では、プラスが大きくマイナスが小さければ恋愛が長続きするのでしょうか…?

…答えは 「No」 なんです。

恋愛は一人で行うものではないですよね。


ですからここで公平理論という名前が生きてくることになります。

たとえばいくらマイナスが大きくても、相手も同じようにマイナスを抱えていた場合はどうなると思いますか?

遠距離恋愛の場合で考えてみましょう。


このとき、お互いが相手のところに同じぐらい行き来していたらどうでしょう?

会うのが大変だけど、あの人も同じだけ大変な思いをして、たびたび私のところに会いにきてくれている…。


電話代はかかるけど、一日おきに彼からだってメールや電話をしてくれるし…。

こう思えば、恋愛を続けてみようと思えないでしょうか?


カンタンに言えば、


このように 「プラスとマイナス」 が 「お互い公平」 ならその恋愛は続きます。

もしそれがお互いにとって公平でないなら、自分のかける労力などを増やしたり減らしたりしながらバランスを取ろうとする。


というのが今回の公平理論です。

ですので、遠距離恋愛で自分ばかり会いに行っている、自分ばかり尽くしている…。


と思えば、確実に自分のほうがマイナスが大きいと感じてしまうわけです。

そしてそんな不公平を解消するために、人はつい、

「あなたももっと会いに来て!」
「電話やメールをもっとして!」

というような形で、相手とマイナスの量を同じくらいにしたりしようとしてしまいます。

しかし実際に、相手も同じように 「自分の方がマイナスが多い」 と感じているかもしれません。


もしくは、離れていることで気持ちも薄れてしまっていることもあるかもしれません。

そんなときに 「もっと努力して!」 と言われれば言われるほど更にイヤになってしまうと思いませんか?

こうしたことで相手はさらに 不公平だ!という気持ちを強めてしまいます。


その結果 「じゃあ…」 と恋愛をやめてしまう原因になってしまうわけです。

人間は 1対1 こと、相手と同じだけの割合を求めてしまいます。


だからこそ確かに強い愛が作られますが、それは一歩間違えると強烈ゆえにすぐに壊れてしまうこともあるのです。


このように、恋愛において重要なのが、公平理論。



しかし、恋愛がお互いにとっていつも公平に進むわけではありません。

実は心理学者である井上氏によって採られたアンケートがあります。


その質問内容は…

「今の恋愛であなたと相手、どっちの方が得をしていると思いますか?」

というものでした。

相手がとても優しく、魅力的で、いつも自分に尽くしてくれているのならこれはかなり得をしています。

逆にいつも自分が尽くしているし、電話も自分からばかりでさらに相手は全然優しくないのならあまり得しているとはいえません。

カンタンに言えばこんな感じで、自分は相手に比べてどのぐらい得をしていると思いますか?というアンケートを採ったのです。

そしてその結果、回答者を以下の5つに分けました。


1. かなり損をしている
2. ちょっと損している
3. 完全に公平
4. ちょっと得している
5. かなり得している


そして更に、あなたはその恋愛に満足していますか?と聞きました。
その結果、彼らの答えは次のようになりました。
( ★は満足度を示します )


1. ★
2. ★★
3. ★★★
4. ★★★★
5. ★★


4番の自分は相手に比べてちょっとだけ得をしていると判断した人が一番その恋愛に対して満足しているということがわかったのです。

つまり 「かなり得していると判断している人はそれほど満足していなかった」 のです!


ここがもっとも大切な点になります。

相手ばかりいつもおごってくれる。


いつでも近くに来てくれる。


高価なプレゼントばかりくれる…。

こうした自分は大きく得をしていると相手に思わせるのは逆効果になってしまうのです。


「こんなに自分が得しているのは、それだけ相手のほうが立場が低いからじゃないかな?」
「そんな恋愛を続けていても意味があるのかな?」
「自分ばかりおごってもらうのも、なんか気まずいし…」


と思わせてしまうかもしれません。

いずれにしても、あなたが 「自分から電話ばかりしている」


もしくは 「自分から会いに行ってばかりいる」 なら、それはやめておいたほうがいいかもしれません。

そして、こんなときは 「交換条件」 を使います。


大切なのは、相手にちょっとだけ得していると思わせておくこと。

もし毎回自分から電話をしていると思ったのなら

「私が週に3回電話するから、あなたは週に1回だけでいいから電話をして欲しい」

と頼んでみてください。

会いにいくときも同じように

「私は月に2回会いに行くから、あなたは月に1回だけでいいから会いに来て欲しい」

と言ってみることです。

そうすれば自分の行動のほうが少ないのでよほどでないかぎり断ることはできないはず。


これなら相手が少し得している状態になりますし、相手にも行動させていますので、いきなり今の恋愛を終わらせようとはしにくくなります。


これは近距離の恋愛でも同じことです。

自分ばかりが尽くしていると感じたのなら、自分の行動の3分の1でもいいので相手にも行動させてみてください。

それこそがもっとも恋愛を長続きさせるコツになるんですよ。


実は井上氏はこのアンケートを採ったときに

「今の恋愛相手とどのくらい結婚したいですか?」 と尋ねました。

すると結果は以下の通り。
( ★は結婚したい度 )


1. ★
2. ★★★★
3. ★★★
4. ★★★★★
5. ★


やはりここでも、ちょっと得をしていると答えた人がもっとも結婚したいと思っている結果になりました。

そして、かなり得しているという人が、結婚をそれほどしたいと感じていないのも同じです。

ただ、完全に公平と考えている人が意外と結婚したいと思わない結果になっているのが特徴です。

お互いに安定して、自分は損も得もしていない…。


そういう関係になると、逆に結婚しようという気持ちは湧きにくくなってしまうわけです。


だからこそ、今コレを読んでいるあなたがその関係で、いまの相手と結婚したい!と思うのであれば、とにかく 「ちょっとだけのプラス」 を相手に与えてあげてください。

予想外のプレゼントをあげたり、ちょっとした褒め言葉をあげたり…。

そういった小さなプラスによって相手に「あれ?なんかちょっと得している気分」 という気持ちを感じさせてあげてください。

それだけで相手の気持ちは高まってくるものです。

相手にちょっとだけの得を感じさせているくらいが、一番うまくいくものなんです。


もちろんそのときは、自分はちょっとだけ損になってしまうかもしれません。


でも、二人にとってはそのくらいの関係がベストなんです。



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