相手の心なんてわからない。そう思っていませんか?


でも、ささいなしぐさや言葉から、深層心理が読めることもあるんです。

今回は、フロイトが発見した 「心ののぞき方」 をご紹介します。


心理学の世界では有名な精神分析家フロイトは、「言い間違い」 について重要なことを発見したことを、体験から述べています。

その重要な発見をした体験とはこんなできごとです。

ある会議の場でのことでした。


司会者が 「これから開会します」 と言うはずのところで、いい間違えて 「これから閉会します」 と言ってしまったのです。

このとき司会者はあわてて 「あ、開会です」 と仕切りなおし、その会議は何事もなかったかのように終わったのですが…

ここまではよくあることのように思います。


しかし、フロイトはこの言い間違いに注目したのです。

「もしや…」

会議終了後、フロイトは司会者に言い間違いについて詳しく尋ねたのです。


すると彼はついに白状しました。

「実は私、今日は早く帰りたかったんですよ、それでつい…」

これを聞いたフロイトは大喜びだったそうです。


そして、彼はこう結論したのです。

人間の言い間違いには、無意識の願望が表れている!


すなわちこの司会者は、

「今日は会議だるいよ~。どうせ何も決まらないんだろうし、やっても無駄でしょ?でもそんなこと言ったら怒られるし…。仕方ないからサクっと進行して、さっさと終わらせよう」

といった感じで、自分の気持ちを抑圧していたので、ふと意識が緩んだときに、「閉会します」 という言葉として、
その気持ちが表れてしまったというわけです。


またフロイトは、こういった無意識の願望が表れるのは言い間違いだけではなく、「忘れ物」 や 「行動の間違い」 など、人間のふとした行動にも当てはまると考えました。


たとえば、会社勤めのサラリーマンが電車の中で「重要な取引書類を置き忘れた」 といった致命的なミスをしてしまうことがあります。

これも実は、彼の意識の中に

「この取引はうまくいって欲しくない」
「どうせ俺の仕事なんてうまくいくわけがないんだ…。」

という気持ちが隠されていて、それが無意識に行動に表れたと考えられるわけです。

あなたにも、「もしかしてアレも…?」 と思い当たることがありませんか?


僕がこのフロイトの考えを学んだとき、めちゃくちゃ疑心暗鬼にかかってしまいました。

「いまの言い間違いは…!」
「そ、その忘れ物は…まさか!?」

まさに疑い状態が一人歩きしている僕がいました。


そんな折に、ある女性がフラれた時、その友人が慰めでこんなことを言っていたこともありました。

「たしかに見た目はカッコイイほうがいいけど、○○さんの顔は人間じゃないよ

………


…って全然慰めになっていません。


いえ、むしろ全否定された気分です。

「○○さん、人間は顔じゃないよ」 と言いたかったのでしょう。


この子はフラれた女性の顔をかわいくないと思っているんだな…


とそのときの僕が考えていたことはいうまでもありません。


「考えすぎだよ」 という意見もあるかもしれません。

その人のいい間違いや忘れるという行動には、本当の気持ちが隠されている場合もあれば 、そんな気持ちがまったくない場合もあります。

でも、それに気付いたあなたが 「もしかして…」 と思うことがあるのであれば、あなた自身が、うすうすそのことに思い当たることがあるのかもしれません。


それなら、決してそれは 「考えすぎ」 ではないはずです。


もし実際にあなたがそんな状況になってしまったのなら、とにかく一つでもいいので、その不安を解消するような行動をすること。

たとえば、 恋人にフラれそうなら

もっと電話してみる


メールの回数や返信するまでの時間を短くしてみる


これがビジネスなら、アフターケアを充実させてみる

そういった行動が結果的にもっともいまの状況を回復させることになるのです。


人は、完全に相手の心を理解することはできません。


むしろ自分自身のことすら全てがわからないものです。

もしあなたが、相手の言い間違いや行動などから、自分自身に対する不安を感じたとしたら、とにかくそっちに向かって歩いてみること。

ほんの少しのことでも構いません。


大切なのは、何もしないで立ち止まってしまわないこと。

あなたの不安は、あなたの行動でしか消せないんです。