はかなさを感じて | 風のように・・・

風のように・・・

日々の生活の中で出逢った小さなできごと。あんなこと・・・こんなこと・・・
いろんな日常の中で 少しでも リラックス できますように・・・
さわやかな風 が 吹きぬけるように さらりと過ごしていけますように


儚いっていう字

人の夢って書くんだ…




とてもとても

はかないって感じた出来事

それは大切な人の最期を見送ったこと 


私は生まれて初めて

ひとの最期の時に立ち会った



離れて暮らしている伯母の体調が

どんどん悪化していた


子供がいなかった伯母は

私にとっては

年の離れたお姉ちゃん的存在だった


時々電話で長話しを

したりしていたんだけど

体調が思わしくないっていうことは

何となくわかっていた


コロナの時期は

全く会いにも行けずで


相当ひどくなってからしか

手を差し伸べてあげられず…



ご飯を食べられなくなり

水を飲むのも苦しくなって


救急車を呼んで

搬送してもらい即入院



末期ガン

胃ガンからの骨転移

手術もできなければ

抗がん剤治療も厳しい

 

担当の先生に

いつ急変してもおかしくない…

と言われたものの


栄養点滴や痛み止めで

少しは元気になった

と思ったのも束の間で


どんどん症状は重くなっていき

まともな食事を摂ることは到底ムリで

緩和ケア病棟に転院


海のそばの眺めのよい部屋だったけど

立ち上がれない伯母には

その景色はほとんど見えなくて

見せてあげたかったな…



救急車で運ばれてから

たった1ヶ月で

旅立ってしまうなんて



最期の夜

看護師さんから

お迎えの時が近づいてますよ

と告げられていた


苦しそうな息づかいをするたび

背中をさすった

すると少しおさまっていたので

何度もそれを繰り返した


けれどもついに呼吸が止まった


呼吸が止まったのに

からだを揺らしたら

また呼吸するんじゃないかと思って

揺らしてみたけど

もう息は戻らなくて

 


昨日は話したよね…

呂律が回ってなかったけど

話もどうにかできていた 


会話の中で

「もうさ〜いご」って

手を合わせて言ってた

私は「何言ってるの!」って返したけど

伯母は何となく最期を感じていたのかな…



明け方息を引き取ったあと

看護師さんがエンジェルケアを

してくださる中で

「メイクを一緒にしてあげましょう」と

声をかけていただき

チークや口紅をつけたりして


その後は

悲しんでいる場合ではないくらい 

慌ただしく葬儀と火葬の日程を決めて

こじんまりと家族葬を執り行いました

 


火葬場に向かう前の

最後のお別れ…


棺に眠る伯母

みんなでキレイなお花を入れて

お花でいっぱいになりました


ほっぺを触ると

とてもとても冷たくなっていて

信じられないけど

現実なんだなって…

蓋をしたらもう顔を見ることはできない


火葬場につき

扉の中に入っていく棺


おじいちゃん、おばあちゃん

お父さん、お母さん、

おじさんやおばさんたち

何度も見てきたけどね


その扉から次に出てきたときには

もうお骨しかないんだよ


ほんとに儚いものだな…って

みんなそうなるんだけどね

そうやって時代が

変わっていくものなんだろうけどね



前回ブロクに綴った内容を

読み返してみて

改めて思ったかも


やりたいと思ったことは

やった方がいい

人生限りがあるからね!


少しでも後悔が少ない人生に

できたらいいな…