「すらすら読める徒然草」
著者:中野孝次
誰かがこう言っていた。
「現代の話題になっている本だけでなく、昔からのベストセラーになっている本も読むといい」いつの時代にも通ずることが書かれているとのことであった。
なるほどと思い、昔の作品から探し当てたのは徒然草だった。
印象に残った一節たちを紹介すると
①木登り名人
怪我というものは危険が高いところではなく安全なところにまで来たときにするもの
②下手でもいい
未熟なうちから上手な連中に入りバカにされても稽古を続けるものには素質がなくても芸が途中で停滞せずに進歩していく
③心は必ずことに触れてくる
楽器をとれば音をたてたくなる
筆を取ると自然に何か書きたくなる
サイコロを手にすると博打を打ちたくなる
そんなふうに心というものは何か物に触れて動き出すものだ。だからかりそめにもよからぬ戯れをしてはならない。
特に③はめんどくさがりな私には頭に残り、乗り気でない作業もひとまず道具を準備して手にとるとあっという間に集中しているということがあった。
徒然草は鎌倉時代末期~室町時代の中で書かれたらしいが、昔の人も今の人と同じことを思っていたんだと思うものが多かった。
時を越えて同じことが人の心にあるのはそれだけでもロマンを感じる。