隣町までは車で30分程。当時付き合っていた彼女は隣町だった。仕事が残業で遅くなることが多かったけど週3ペースで通っていた。雪の降るときは前が見えなくなるくらい地吹雪に見舞われることもあった。そんなとても寒かった時の移動中に車の中でよく鳴っていた曲。この曲を聴くと国道の嵐のようなあの天気を思い出す。かすかに見える前方の車のテイルランプ。アイスバーンで銀色に光る道路。そんなことも苦に思わないほど、嵐を抜けた先にはとても温かい場所があった気がする。異世界に入っていくような空間がそこにはあった。