2曲目。まずはエデンという星へ。
無機質な人工物の森の奥に入り込んだような曲です。
この曲はこばやんがおおよそのメロとサウンドを持ってきました。
ギターがあえてちょっとファズ気味で(歪みより更に歪んでる感じ)ベースがザ・ベース!って感じにうねっていて気持ちいいですねー。
三つの「アイ」のうち「AI」の星。
エーアイのことでもあるし、そういうわけでもありません。
そもそもが全て地球で起こっていることを三つの星に分けて歌にした、みたいな感じです。
主旋律はあまりニュアンスをいれずに無機質に歌うのが緊張感があって楽しかったです。主旋律は……。
コーラスが、本数は忘れましたが、何十本も重ねて録って広がりを出しているので、サビを聴くと満足感とREC時の稽古のような感覚が蘇ってきます。そこだけは楽しくなかった!ぜんぜん楽しくなかったーーー!!!!!
僕の中ではこの曲で東京ゲゲゲイの皆様がバックで踊ってくれたらサイコー!なんて妄想しながら歌いました。
そういう妄想、叶えていきたいですねー。
頑張ろう。
この曲は生ドラムとエレドラが混ざっているんですけど、最初のミックスの時にエンジニアさんが多分気を利かせて生ドラムをメインに大きく出してくれていました。
でもこばやんが「この曲はエレドラをメインに」と言って自分の生ドラムを引っ込めました。楽曲にとってなにがベストか?を躊躇なくかつてないほど大胆に選択する小林くんは良いんじゃないーと思いました。
ひんやりするクールさと妙な浮遊感がかっこいいですね。
傀儡は、くぐつ or かいらい、と読むんですが、これは「かいらいモーション」です。
傀儡=あやつり人形。転じて、誰かの手先になって都合よく使われちゃう人という意味ですね。
ちなみにこばやんがブログで言ってたけど、1曲目のSTRAY STARが最後に転調して、この傀儡モーションのキーと一緒になり、BPM(曲のテンポのこと)もまったく一緒、というちょっとした仕掛けがあります。
同じキーとテンポでスーッと自然に入ってきやすいようにしてあるとかしてないとか。
スーッと入ってきちゃったならあなたもまんまと操られた傀儡なのかも?笑
しかし広い世界でも狭い世界でも、人は人を思うがままに操りたくなる時もあるかもわかんないですね。それに操られていた方が楽な時もあるかもわかんないですね。それが人ってもんですね。
恋愛にしても、組織にしても、社会にしても。人の世は傀儡同士なのかも。
真の支配者。それはもう人ではないんじゃないでしょうか。
かつては太陽が神様でした。
太陽が神様なら、その光を浴びてできる僕らの影は神様からの贈りものとも言えます。
でも現在は太陽は神様ではない。
そういった意味で神様と影をなくした僕らは何にすがって生きているんでしょうか?
どうやらこの星からモダンへ星流しになった人々は妙な「すがり癖」がある人々のようです。
それとは別に人の特徴を表すときに「影がある人」という言い方がありますね。
いまはインターネットが僕らの「影」を奪っているのかもしれません。
もっと単純にAIに支配されるザ・SFみたいに思ってくれてもターミネーターみたいで悪くないです。AIが神様みたいになっちゃったらこわいですね。もうAIが作曲しちゃう時代だもんなぁ。それなら神様に抵抗しなくちゃ。
AIに俺の影は奪わせない。だって「影」から音楽を作っているのだから。
絶対操られないぞー!!でもすでに操られているのかも?おーこわ。
以上、傀儡モーション解説でした。
THANK YOU〜
久我
【New Single「ケレン気関車 弐」】
[収録曲]
1.STRAY STAR
2.傀儡モーション
3.マジシャンエイボン
4.サタンの戦慄
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【New Album「萬の夜に鳴くしゃれこうべ 弐」】
[収録曲]
1.萬の夜
2.発明家A
3.MANIC PIXIE
4.三原色ダダ
5.聖俗街
6.大計画
7.RACE
8.ウロボロス
9.アンドゥトロワ・ユーダイ
10.FLEURET
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