おはよう!

今十本の指を右往左往し、縦横無尽に張り巡らされたキーを叩きながらこの文章を書いているよ。書くという行為が現代において二つの行動を指すようになった。ペンをもって書くのか、電子的に打つのか....

 

そういうのはどちらでもいいとして

 

アルバム「CLUB FLEURET」がついに発売しました!

 

収録曲、ジャケット、衣装(俺のジャケット)、三位一体でワンダフルな作品だと思っていて紛れもなく一番好きな、一番良いと思えるアルバム。

 

このアルバムを出すにあたって「この4人の集大成」という言葉をしばしば発しています。

一体どこが「集大成」なのか?

アルバムを遡って、俺個人の目線で話してみる。

 

ご存知の人もそうでない人もうちは2016年1月24日に自分が加入し、今のメンバーになり活動をしてきました。

そこで最初に出したアルバムは「蛇であれ 尾を喰らえ」である。

これはもう曲ができていて俺はアレンジとレコーディングをした。

非常にタイトな時間の中で、それでも納得いくものは詰められたけれど、

当初はサポートでの参加であったため(途中でLIPHLICH入れてくれって俺が言ったんやけど)、完全に4人で作ったとは言いがたい。

 

次に「発明」というアルバム。

「今までのLIPHLICHにないものを」をコンセプトに曲作りを始めたこれは導入の「発明家A」を筆頭に俺と久我さんのツインボーカルの「三原色ダダ」などなど、結構アバンギャルドにうちらのフォーマットを壊したものだと思う。

各々の変化球を昇華し合った感じ。

逆に言うと「今までのLIPHLICHにないものを」ってのは縛りでもあったわけだ。

 

この頃になるともう俺もメンバーに気を使う事もなくなったというか、

一年一緒にやってきたからどんな人間なのかもわかってくるし、それ故に衝突もあれば笑い合い、支え合い。

腹立つ!と思った次の日めっちゃ良い人だったり。笑

俺もそう思われていると思う。笑

非常に人間らしい関係になっていた。

正直、リズム隊がダメと言われたこともあったから「VLACK APRIL」あたりはよく二人でスタジオ入ったな〜。(今作の「不埒」って曲なんかはリズム隊が特にカッコいいぜ!)

とかね、思い返せばね。

バンドの土台を固めるにはそれなりの時間は必要で。

前2作はその過程でのものだと思ってる。

 

「CLUB FLEURET」は素直に各々のやりたい音楽、バックボーンにある音楽をド直球にかき集めた印象が強い。

一通り聴いた時「この曲誰っぽい」ってのが俺は感じるし、今回も様々なタイプの曲が入っているけれど浮く事もなくトータルでバランス良くまとめられているのはきっとこれまでの活動あってこそだし「今」でなきゃ作れなかったという言葉がしっくりくる。

メインコンポーザーは久我さんだけど、メンバー皆が曲を作れる事がバンドの強みでもあると思っているし、そう言う意味でこのアルバムは個が立っている作品だと思う。

これでバーンと世にLIPHLICHを知らしめさせたいな。

地に足つけて会場で待っていますので明日から始まるツアーで皆さんの胸に響かせたいと思います。

いや、突き刺したいと思います。

 

それでは!

 

小林孝聡