とてもとても長いので時間のある時に読んで



いよいよ12/1ワンマンが近いです
だからかもしれないが、とても感慨深い気分になっている(それは厳密に言えば酔っているというのかもしれない)

赤裸々な回想を

ワインが1本空いたところからの書き始めだから...どうなってしまうのか




えー

振り返ると自分達の中でのスタートが去年の11/29

11/29 
この日は高田馬場AREAで、フジプロダクション/murder suitecase主催のイベントで、先輩のDollyを始め、歴代の所属バンドが出たイベントだった
そしてLIPHLICHにとってはフジプロダクションと共同で活動する事が決まってから初めてのライブでした

この日AREAが超満員 酸欠になるくらい
『なんだこの人数は?』と戸惑うくらいのステージで....単純に言うと空気に飲まれたんだろうねよく分からないままライブが始まって、よく分からないままライブが終わって、終わった後にライブ後の特有の気持ち良さも何もなかった
何も出せなかった 完全な失敗ライブ 
おそらく地球上で五本の指に入るであろう渉くんですら、落ち込んでいたのだからそれはもう凄まじい失敗ライブでした

この日のLIPHLICHの動員は一桁

11/29に至るまでの経緯もあってせいで悔しすぎた
フジプロダクションに世話になるきっかけは、元ギミックの匠さんが社長にLIPHLICHを紹介してくれて池袋サイバーのライブに社長が見に来てくれた事でした
LIPHLICHの個性と流れに染まらないスタンスが気に入ったらしく一緒にやろうという話になった(ちなみにこの時社長は、渉くんだけは人外系過ぎてV系として世の人に受け入れられないんじゃないかと思っていたそうです 今は、そう思っていた事が社長として過去最大の誤りだったと言っています 進藤渉の魅力に気付いてくれたようですね)

という訳でこの超満員のAREAの日に好意で無名同然のLIPHLICHをねじ込んでもらいました
だから本当に悔しかった 渋谷が大変のオーディションで1位になったりもしたし自信もあったけどまあ打ち砕かれましたね

だからその後すぐ、2012年の年間スケジュールを決める時にまず『1年後に絶対AREAでワンマンやります』って言うのを強引に決めた

そこから2012年が始まったって感じでした


1月
Dollyのオープニングアクトとしてツアーを回って 修行と思って他にもライブを限界まで入れました 1ヶ月で14本 いきなり出るライブの環境が変わったから戸惑いが凄かったですね 
『おや?雑誌で何度も見た事あるバンドが先輩になって、その主催ツアーに出てるのか?はてさて?』みたいな
丸ちゃんは常に挙動不審でした しかし今思うとメンバー全員がそうだったんだろう
そして今その頃のライブ映像を見直すともうなんだろうね 青くて下手で見てられない
思わず吹き出す2本目のワイン
とりあえずひたすら全員でがむしゃらにライブをやっていた記憶があるなぁ


2月
1st Single『6 Degrees of Separation』を初流通で出しました 自主でアルバム出してましたけど全国流通はまぁ感動しました インディーズウィークリー12位だったっけ?
確か去年の11月~12月にかけてレコーディングしてたんだけど、
『初シングルどんな曲にしようかねぇ?渉くん?』
『いやぁ、分からん。POP?違うなぁ、でもコア過ぎない方がいいかもね...』
『そうは言ってもだねぇ、POPなものなんて歌いたくはないよ俺は....』
サウンドは聴きやすく、でもひねくれた性分なもので歌詞はドロドロのぐっちゃぐちゃに、というコンセプトでかなり試行錯誤して作り上げた思い出があります
銃弾で穴だらけになった人を看取る人の詩


3月
amber grisのイベントに呼んでもらいました 殊さんに多大な感謝を
そして初名阪に行ったのかな もう慣れたけど初の名阪はやたら遠かった記憶があります
MEJIBRAY スカーレットと3マンもやりました 1stワンマンに向けてやはり全員がむしゃらだったなぁ
ワンマンの構成を考えるのに夢中で徹夜ばかりしていた記憶が....
そして今も正にそうなんですねぇ....


4月
1stワンマンライブ、そしてギタリスト菊池明人との別れの日 
簡単に言える事じゃないんだけど、僕が作ってる世界、バンドをこうしていきたいという考えと、バンドをプロデュースしようとする明人くんとの考え方の違いが出てしまった結果でした
たしか1月くらいからそういう不和みたいなものがあったような気がします
初ワンマンなのにやっぱり少し悲しいムードになる場面もあって、自分も感情的になったし複雑な場面があったなぁ 最後は全員で笑って終わったからよかったんだろうけど
まあ丸ちゃんは泣くだろうと分かってましたが、明人くんの瞳にもうっすらと輝く雫が...
ヘイ、クールガイも泣いてるぜ、と思いました

そうそう、サプライズでみんなにプレゼントした楽曲BaSiLは今もたまに聴いたりしてます

.....とか思って今聴くと、あれね、より感慨深い
明人くん、君とは久々にカルーアミルクじゃなくてバーボンを飲みたいね

これが本当に数年前の出来事のような気がするんだけどたかだか8ヶ月前なんだよなぁ

はい、ワイン2本目がなくなりました



5月
2nd Single『Ms.Luminous』発売 インディーズウィークリー6位

今度は初PV
ミズルミナスの楽曲だけ最初にあって、後は歌詞とPVのイメージを練るのが楽しかった えらく大変だったけど 1stワンマンの前日にPV撮ってたしな

レトロな映像でストーリー性のある映画みたいなPVにしようというのが頭にあって、ああいう物になりました
参考にした映画は、『花様年華』『ティファニーで朝食を』『嫌われ松子の一生』です

だから女性を主役にしたくて、キャスティングやら絵コンテやら考えるところまでやらせてもらえて幸せでした

6位...正直悔しかったな、音楽の順位はナンセンスといえどももうちょっといきたかったっていう気持ちがあったな

次シングル出す時は1位で


とそれと並行してギター探し
よくある話の、脱退後に実はもう次のギターが決まってますみたいなのが本当に嫌だったから1stワンマンが終わってから探し始めました
新井崇之 都内某所で僕1人で顔合わせしましたねぇ
加入はまだ少し先のお話
とりあえず必死に20曲ほど覚えていただく
当然最初はサポートでという話だったんだけど、僕は秘かに、よほどの人格破綻者でなければメンバーに誘おうと最初から思っていました

その理由は....ビビッときたから
もうちょっと詳しく話すと、
彼のPCのデスクトップ画面が、僕の好きな漫画のキャラクターだったから

メンバー加入後この理由を彼に話した時は
『そんな理由!!!!?????そんだけぇえええええええ!!!!!!????????』
と言われますけど、まあビビッとくるのってそんなもんでしょう

何より素晴らしいギター弾くからね


しかしすごい長くなってるなこの文章



6月
2ndワンマン(無料)
Ikebukuro EDGEだからキャパシティは1stとそこまで変わらないんだけど、とりあえずまだ見た事ない人が気軽に来れるように.....というかはよう見に来りゃんせ、おもしろいバンドですぜ、という気持ちで事務所と話して無料にしました おかげですぐにSOLD

月を食べたらおやすみよを限定発売しましたね
ミズルミナスのもう1つのお話 

PV撮影で夜の海まで行ったんですが、渉くんが夢中で釣りをしていたのを思い出します
未だに彼の中ではあの日、PV撮影よりもフィッシングがメインだったと思っています
丸ちゃんは数分で飽きて車で寝てました

でもこの時期やたらと不安定だったな
割と過密スケジュールの中で、次の楽曲やらミニアルバムの楽曲やらを作ったりしていたんだけどスランプになって全然曲ができなかったし、この時点でタッキーをギターに入れて活動しようという話もしていたんだけどじゃあ改めて衣装も変えてどんなバンドにしようとか、7月の主催ツアーの事も、バースデーライブの事も、船上ライブの事もあって頭がグチャグチャでした



7月
初の東名阪主催ツアー そして渉くんのバースデーライブというのは建前のやりたい放題ライブ

ツアーは好きなバンドばかりに出演していただけて楽しかった

こういうイベントを決める時って、前もって数ヶ月前にバンドをお誘いするのがほとんどなのね 
で、多分当時は....1stワンマンもやる前かな..? その頃に誘ってOKをいただいたバンド達なんですが、明らかに知名度が格上なバンドなのにその頃に出演OKを貰ったのってすごいじゃん、嬉しい事だね、って事務所とメンバーと話していたのをなんか鮮明に覚えています

Pink Parade Pictureも会場限定で発売
ストーリー的には 猫目の伯爵ウェンディに恋をするの続き
そしてミニアルバムへのプロローグ的なものとして作りました

そう、思い出した
この頃、頭のグチャグチャ具合がMAXで爆発してました

結構考え過ぎる性格なのが嫌だねぇ

だからか分からないけど渉くんのバースデーライブはもう全員で滅茶苦茶にしましたね 
全員で渉くんと同じ髪型のウィッグ被ったり、渉くんが淫火歌ったり、

バンドの本筋とは違うんだけどひたすら楽しかった みなさんの要望が多ければ毎年やりたいですね 毎年渉くんに顔面ケー........


8月
いよいよタッキーこと新井崇之がギターに正式加入 いらっしゃい
サポートでワンマン主催ツアーと一緒に経験を積んだ彼はもうすでに3人の中でメンバーでした

ミニアルバム制作も佳境に入り、イベント中心に多めにライブをしてました
サポート期間中に一緒に寝泊まりもしていたからもう人間関係はとても良かった
いざ加入となると彼の意気込みはすごかったな
でも元からあるバンドに1人で入ってくるっていうのは本当に大変な事だったんだろうなと今思います 誰よりも熱い漢


そして、とある事を決めた月でした
それは.....今度のワンマンで


9月
ミニアルバム発売&船上ライブ

.......ワインがもうない


コンセプトミニアルバムというわけで練り込みましたね
シングルっていうのは大体3曲しか入ってないから収録曲の種類でとても悩むんです
ライブ向け寄り、歌もの寄り、バラード寄りみたいに考えるのがね

ミニアルバムぐらい曲数があると流れがつけやすいからそういう悩みがなくてやりやすい
あーよく出来た

船上ライブは、とんでもない機材トラブルがあって出航時間が大幅に遅れてみんなをえらく待たせてしまったけど温かく待っていてくれて嬉しかったです この辺りからLIPHLICHはなんでもやれるバンドっていう自負みたいなのが生まれてきました
船もまたやりたいなぁ 次は更に大きい船を

それと、バンドの事ではないんですけどDollyの方々と一緒にお酒を飲みながら話す機会があってね
僕も偏屈なもんで、バンドの好き嫌いが結構はっきりとあって嫌いなバンドには嫌悪感も出す人間なんですけど、
Dollyというバンドは事務所の先輩とか関係なくヤバいぜこりゃと思っているバンドです
曲のクオリティもPOPさのバランスも歌詞も歌の表現力もライブの表現力も
その日最終的に蜜さんと2人で明け方まで話をして、蜜さんが真摯に先輩としてボーカルとして伝えるべき事を伝えてくれたのがとても嬉しかった 記憶に残る1日でした 必ず受け継ぎます


ワイン......どこにもないの?


10月
ここら辺で、全く違った種類のバンドとも対バンをしてバンドを成長させよう
という主旨の元でSPLIT TOURに出演をする かなり挑戦

自分でいうのもなんですが、そのアウェー感すさまじく それはすさまじく
そこをどうやって魅せていくかのツアーでした 初めて訪れる地域もあっていい経験になったしだいぶ成長を実感できた月だったんじゃないかな

東京帰ってきてからDISH主催のライブに出た時の安心感を考えると本当に挑戦だったなぁと思います

月末にSOMETHING WIKED COMES HERE AGAINST YOUの発売
自主で出したアルバムの再録バージョンです

まあこういうのって微妙な顔する人もいるとは思っていたんですが、まず自主のアルバム売り切れ、1stシングル売り切れ、2ndシングル売り切れで、会場限定シングルとミニアルバムしかない状態になってしまった

ワンマンやる時に知ってる曲がこれじゃあ少な過ぎるというのと、自主アルバムに関しては音質が最悪だったし、ギターは自分で弾いてたものだし、今でもライブでやっている曲ばかりなので単純にタッキーが入った4人で新しくレコーディングしたかったというのが再販の理由です おまけで新曲入れて

あ、1曲....浮き世のはぐれ蝶という曲があったんですが、これは再録の時に省きました
なんで?という声を沢山もらうのですが、ちょうどいいのでここで理由を

理由は『自分達の中で駄作』だからです

好きな人はごめんね

ちょっとそれますが、バンドマンならよく『何系の音楽やってるの?』って音楽のジャンルを聞かれる事とがあるんですが、アレがどうもダメで

新しい音楽作りたくて.....言うなればLIPHLICHっていうジャンルを作るつもりで音楽作ってるのに『V系です、ロックです、エモです、パンクです、メタルです、歌謡ロックです、はたまたあのバンドとあのバンドを足して割った感じです』とか云々カンヌン言うのが非常にめんどくさいし理解しがたいんです

で、浮き世のはぐれ蝶ですが
自分で作ったものですがあれだけは....言うなれば明らかに椎名林檎的な楽曲で、新しい音楽を作るっていうスタンスのLIPHLICHからすると違ったんですね 当時は良かったんですけど今はもうダメで

だから省きました 他に沢山いい曲作るから


11月
ようやく最近になりました
インストアやりつつワンマンに向けてライブやりつつ

この間ですけどなんといってもamber grisとの2マンがとても深く

色々あったなぁと思った日

まだライブの感覚を覚えてるなぁ 本当にいい1日でした

JACK THE LIPPERも今日で終わり

見つけてくれて来てくれた人...本当にありがとう




そしていよいよ12/1高田馬場AREA3rdワンマンライブ

1年前、AREAで苦渋を舐めてから絶対やると決めた1年間の集大成

そして次のスタートになるであろうライブ

楽しみ




しかしまぁとんでもなく長くなってしまった...

誤字、脱字があったとしても気にしないのが優しさというものです

読んでくれてありがとう 

また12/1に 

読んでくれた人は多分、ライブ冒頭からより楽しめます


久我