西武球団売却を断固拒否と後藤オーナーが表明! | 西武ライオンズ観戦記 in 所沢

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今シーズンから西武ドームで大規模施設では日本初となるWi-Fiソリューションを導入し、球場内外に141箇所のアクセスポイントを設置、高品質なWi-Fi接続サービスが開始され、1回につき90分、1日3回までのアクセスが可能で、選手名鑑、リアル対戦データ、西武ドームのグルメ情報、動画などのライオンズ独自コンテンツも提供されると西武球団から発表された。これは素晴らしいファンサービスだ。

西武ドーム内ではこれまでネットにつながりにくかったり重かった。生観戦はもっぱら西武ドーム専門の筆者にとってこのサービスは特にありがたい。西武球団のファンサービスを充実させる努力が実り観客数の増加につながることを期待したい。

さて、このところマスコミを賑わせているのが、アメリカのサーベラス社が西武HDに対して企業価値の向上と称して路線廃止やライオンズ球団売却などを要求し、TOBで西武HD株を3分の1超に買い増して役員を送り込み西武HDの経営権を握ろうとしている問題だ。

この件で昨日、西武HDの社長であり、ライオンズのオーナーでもある後藤オーナーが、ライオンズの売却は一切ないとの考えを表明し日本一を目指していくことを強調した。

そもそもサーベラスが西武HDの筆頭株主になったのは、紛失決算問題で西武鉄道が上場廃止となり、西武HDを立ち上げる際に資金提供して筆頭株主になったことから始まっている。

ファンド会社であるサーベラスの意図は自社で保有している西武HD株を高値で売り抜け利ざやを稼ぎたいという本音が見え隠れしており、そのために西武HDの上場の際のIPO(新規株式公開)の公募価格を吊り上げるための路線廃止、球団売却などを要求しているに過ぎないと言えるだろう。

一般的にファンド会社が言う『企業価値の向上』とは、株価が上がり保有株式の含み益を増やしたり高値で売り抜けたいときに使う常套句で、あくまでも短期的利益を目的として株式を保有している場合が多い。

ファンドの投資目的によってはその企業の将来を長期的に考えて長期的に株式を保有する場合もゼロではないが、路線廃止や球団売却といった公共性に反する要求をしているということは、明らかにファンドの短期的利益のために高値売り抜けを画策しているためと見ていいだろう。

昨年12月に西武HDが株式公開をしようとした際にサーベラスが公募価格に難色を示し、株式公開が延期されたという経緯がある。単にサーベラスの希望する公募価格を下回っていたからだ。

国民の足となる鉄道は公共性の高い事業であり、野球も非常に大勢のファンに支えられた国民的スポーツで公共性の高いもので、公共性の高い事業を長期的に保有していくことが長期的な企業価値の向上につながると発言した後藤オーナーの見識は優れている。西武HDの主要株主でもあるメインバンクも後藤オーナーの方針を支持しているようだ。

西武HDがTOBに反対を表明したことでサーベラスのTOBは敵対的TOBとなる見通しだ。今後西武HDは新株予約権の発行やホワイトナイトなどあらゆる企業防衛策を練り対処していくことになるだろう。

サーベラスは西武HDに出資した資金の7割を銀行からの融資で調達しており、融資条件に2015年までに西武HDを上場させることが含まれているという。したがってサーベラスとしては2015年までに西武HDを上場させなければならない事情があるということ。西武HDも昨年12月の上場を目指していたように、上場すること自体についてはコンセンサスがある。

問題はIPOの公募価格についてコンセンサスが得られていないということ。どのように企業価値を高め、高めた企業価値に見合う公募価格を設定するか、その金額が折り合えるかどうかが焦点と言えそうだ。

西武HDとしてはあらゆる企業防衛策を駆使しながら公共性の高い路線存続、球団存続をしたうえで企業価値を高め、サーベラスが銀行に約束している2015年までに、その時点での企業価値に見合う公募価格の範囲内で上場することでサーベラス側と合意するというシナリオを考えているのではないだろうか。

熱烈なライオンズファンの筆者としてはできるだけ西武ドームに足を運び、ライオンズの魅力をブログや出版物などで多くの人に伝えていきたいと思う。そして、愛着ある所沢の地元球団『埼玉西武ライオンズ』としてこれからも球団が存続、発展していくことを願っている。


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