こころ絵 『喝』 | 酒場人生覚え書き

こころ絵 『喝』

TBS系の『サンデーモーニング』のスポーツ・コーナーで『喝!』とか『あっぱれ!』を入れまくっているのが、球界の御意見番・張本勲さんで、なかなかの人気の番組です。

 

その『』は本来、禅宗の大声で叱り付ける叱咤の声で、相手が言い訳や反論を差しはさむ余地を与えないために用いられた言葉です。

この『』に文字通り“”を吹き込んだのは、かってのご意見番大沢親分でも張さんでもなく、臨済宗の開祖“臨済義玄禅師”ですが、最初に喝を放ったのは、日常生活の中に悟りがあると説く「平常心是道」や「即心即仏」など一言で、悟りを表す数多くの名言を残した、中国・漢州(四川省)出身の馬祖道一禅師だといわれています。


その弟子である“百丈禅師”は私は昔、馬祖和尚に一喝せられて、三日間何も聞こえなかった、それほどすさまじい一喝であったと述懐しているそうです。

 

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もとより修行の足らない凡人の吾にしてみれば、馬祖道一禅師から連日の『』を浴びせられてしまうのでしょうが、せめてもの戒めにこの一字を描いてみました。