年末に入った。仕事は一区切りつけた。
家人はいない。
ま、いたとしても離れに住む自分からすればいないも同然。
今日は雨。晴耕雨読と古人は仕事のできぬときは読書するのがよいと言っている。


結局、昨日もそうだったのだが借りているDVDをみて一日が暮れた。


記憶に残っているものは
「大地」…パールバックの作品でこの作品でノーベル賞を受賞している。
1937年発表。
清から中華民国へ革命が起こる頃の話で魯迅の「故郷」と併せて観ると、当時の中国の様子がよくわかる。奴隷として売られてきた子供。農民の苦しみ。きっと日本とて例外ではなかったはずだ。
子供が誕生しても飢饉のために食べるものがなければ、殺してしまうか、売るしかない。
その中で一獲千金、拾った宝石を元手に大地主になって、息子たちも立派に成長していく。最後はイナゴの大群に村ごとやられないように、大学の農学部に学ぶ息子のアイディアでイナゴと闘い、危機を最小限に食い止め、一家に起こっていた問題も解決するという話。
戦前のものと思えないスケールの大きな映画だった。


→続く