虫の音が聞こえる


音…ね
清少納言は虫の鳴き声を音(ね)と表現している。


虫はなぜ鳴くのか

オスがメスに対して自分は生殖能力が高いことを顕示しているからだという


野生生物の世界では相手が異性であればよいのではなく
その生きる力を表現してメスに選んでもらうのだ


そういう意味では
虫の鳴き声は
虫の恋
とも言えないことはない


虫にとって恋をすることは常に
子孫を残すための摂理なのだ


虫だけでなく
すべての生物が子孫を残すことで命をつなぐことをしてきた。

それは選択ではなく本能だ。


何故世代というものがあり、世代交代という形で命(種)をつないでいくのか
不思議がいっぱいだ。



さて、恋といえば
生殖を考えない恋をするのが人間の他の生物とは違うところだ。


だから生殖年齢が過ぎても
生殖対象外の人であっても
心の方は動いてしまう。


恋はただ好きになることとは異なる心の動きだ。



多少のあばたは
見えなくしてくれる効果が働くようだ。


また、恋は心の動きだけでなく行動によって確かめたくなるものだ。


秋は我々人間も人肌恋しくなる季節だ。