朝もやけむる街ほど旅情をかきたてるものはない

人には原風景になるものがあり
それがもとになって気持ちが作られていく


なぜ自分の場合、朝もやなのか?


恐らく
高校時代に観ていたテレビドラマ
高原へいらっしゃいの八ヶ岳高原ホテルが夏の朝もやに浮かんでいた。

田宮二郎が主演のドラマで八ヶ岳高原ホテルの再生をしていくという話だ。

ちょうど高校2年生、勉強に行き詰まり異性とのコミュニケーションがうまくいかないことがわかりかけた頃だった。
そんな自分にホテル再生のテーマはぴったりだったのだろう。毎回興味深く観ていた。


小室等のおはようの朝もまだ脳裏にある
谷川俊太郎の歌詞だ。
♪ゆうべみた夢の中でボクは石になっていた。見知らぬ街で人に踏まれ声を限りに叫んでた~



大学生のとき
盛岡から夜行列車で上野に行くとき
郡山か須賀川あたりでの景色も朝もやに包まれた駅だった。駅は魅力に溢れている。

朝もや煙る中の列車の信号灯


誰も降り立っていないホーム


この街で降りるわけではないが
この街はどんな街かと知りたくなる



朝もや…
この時期が似合う