幸せへのキセキ (2011) 【監督】キャメロン・クロウ 【出演】マット・デイモン / スカーレット・ヨハンソン / トーマス・ヘイデン・チャーチ / パトリック・フュジット / エル・ファニング / ジョン・マイケル・ヒギンズ / コリン・フォード / マギー・エリザベス・ジョーンズ / アンガス・マクファーデン |
「動物の国から」
奥さんに先立たれた男が、息子と幼い娘のために奮闘努力する。
しかも潰れかけの動物園の面倒も見なくちゃいけないっていう
凄いでしょ?子供と動物ですよ。高視聴率、間違いなし!
で、生意気な長男に純粋な娘を男手ひとつで育てる。
これ、完全に「北の国から」ですよ。高視聴率、間違いなし!
で、その動物園にはですね。
ライオンでしょ。
トラでしょ。
ゴリラでしょ。
そして僕の可愛い小鹿ちゃん!
こりゃ、高視聴率、間違いなしだ!あははっ
*ここからネタバレ注意
この映画は、奥さんに先立たれた父ちゃんが、息子と幼い娘を育てるってお話なんですが、さらに動物園まで買っちゃうという、とんでもない家族の実話を基に作られたお話です。
で、長男の反発や資金難といったリアルで深刻な悩みが、この家族に降りかかってくるんですが、そこは なんとも映画チックに乗り越えちゃう。割と簡単に、でも、これが結構、面白いから不思議です。はっはっはっ
このお父ちゃんは、亡くなった奥さんへの思いが強すぎてですね。街に出ても「あ、あそこは妻と行った店だ」とか「ここは妻と歩いた道だ」とか、妻との思い出が溢れ出てきて 苦しくなっちゃうんですね。で、父ちゃん そんなだから、子供たちが、その辛さを 乗り越えられるわけがない。
ある晩、娘がこんなこと言うんですね。お母さん苦しんだのかな?
で、お父さんは「お母さんに会えなくて寂しいんだね。でも、お母さんはいつも傍にいるんだよ。見えない?」と返す。
すると娘は 見えるって答えるんだけど、でも、本当は見えない。だって お父さんにも見えないんだから。お父さんは辛すぎて、お母さんとの幸せを 思い出すことが出来ないんですね。前へ進むことが出来ない。
で、物語が大きく動きだすのは、年老いたトラを 安楽死させるかどうかを 迫られた時ですね。お父さんは頑なに安楽死を拒み、飼育員たちと衝突しちゃう。そして、反抗期の息子とも大げんか。
お父さんは、環境を変えただけで、自分は変わろうとしてなかったんですね。問題と向き合おうとせず、ただ先送りしただけだった。そのツケがまわってくる。
ただ、動物たちの世話は、お父さんにとって、とてもプラスになったでしょうね。言葉の話せない動物に比べたら、息子のことを分かろうとするなんて、実は簡単なことだと気付く。そして、お父さんは、やっと心の傷と向き合うんですね。
このシーンは、とても優しく爽やかで良いんですよねぇ。家族との思い出が目の前に広がる。そうそう、トラの死と卵がふ化するシーンを交互に映すトコロもベタだけど良かったなぁ。
そして無事、動物園を再開するコトが出来たお父さんは、子供たちをある場所に連れていくんですね。そこは お父さんとお母さんが 初めて出会った喫茶店。お父さんは、子供たちにお母さんとの思い出を語りだす。
するとどうでしょう。みんなの前にお母さんが現れる。お父さんにも見えるし、子供たちにも見える。お父さんが前へと進みだしたんですね。そして、その足跡は幸せへと続いていくんでしょう。
いやぁ、こんな汚れたおっさんの目から、なんともピュアな涙がこぼれ落ちましたよ。あと、ピュアな鼻水も。はっはっはっ。で、そうそう動物園の開園を待ってる先頭のお客さんが、モデルとなった実際の家族ですね。憎い演出です。
奥さんに先立たれた男が、息子と幼い娘のために奮闘努力する。
しかも潰れかけの動物園の面倒も見なくちゃいけないっていう
凄いでしょ?子供と動物ですよ。高視聴率、間違いなし!
で、生意気な長男に純粋な娘を男手ひとつで育てる。
これ、完全に「北の国から」ですよ。高視聴率、間違いなし!
で、その動物園にはですね。
ライオンでしょ。
トラでしょ。
ゴリラでしょ。
そして僕の可愛い小鹿ちゃん!
こりゃ、高視聴率、間違いなしだ!あははっ
*ここからネタバレ注意
この映画は、奥さんに先立たれた父ちゃんが、息子と幼い娘を育てるってお話なんですが、さらに動物園まで買っちゃうという、とんでもない家族の実話を基に作られたお話です。
で、長男の反発や資金難といったリアルで深刻な悩みが、この家族に降りかかってくるんですが、そこは なんとも映画チックに乗り越えちゃう。割と簡単に、でも、これが結構、面白いから不思議です。はっはっはっ
このお父ちゃんは、亡くなった奥さんへの思いが強すぎてですね。街に出ても「あ、あそこは妻と行った店だ」とか「ここは妻と歩いた道だ」とか、妻との思い出が溢れ出てきて 苦しくなっちゃうんですね。で、父ちゃん そんなだから、子供たちが、その辛さを 乗り越えられるわけがない。
ある晩、娘がこんなこと言うんですね。お母さん苦しんだのかな?
で、お父さんは「お母さんに会えなくて寂しいんだね。でも、お母さんはいつも傍にいるんだよ。見えない?」と返す。
すると娘は 見えるって答えるんだけど、でも、本当は見えない。だって お父さんにも見えないんだから。お父さんは辛すぎて、お母さんとの幸せを 思い出すことが出来ないんですね。前へ進むことが出来ない。
で、物語が大きく動きだすのは、年老いたトラを 安楽死させるかどうかを 迫られた時ですね。お父さんは頑なに安楽死を拒み、飼育員たちと衝突しちゃう。そして、反抗期の息子とも大げんか。
お父さんは、環境を変えただけで、自分は変わろうとしてなかったんですね。問題と向き合おうとせず、ただ先送りしただけだった。そのツケがまわってくる。
ただ、動物たちの世話は、お父さんにとって、とてもプラスになったでしょうね。言葉の話せない動物に比べたら、息子のことを分かろうとするなんて、実は簡単なことだと気付く。そして、お父さんは、やっと心の傷と向き合うんですね。
このシーンは、とても優しく爽やかで良いんですよねぇ。家族との思い出が目の前に広がる。そうそう、トラの死と卵がふ化するシーンを交互に映すトコロもベタだけど良かったなぁ。
そして無事、動物園を再開するコトが出来たお父さんは、子供たちをある場所に連れていくんですね。そこは お父さんとお母さんが 初めて出会った喫茶店。お父さんは、子供たちにお母さんとの思い出を語りだす。
するとどうでしょう。みんなの前にお母さんが現れる。お父さんにも見えるし、子供たちにも見える。お父さんが前へと進みだしたんですね。そして、その足跡は幸せへと続いていくんでしょう。
いやぁ、こんな汚れたおっさんの目から、なんともピュアな涙がこぼれ落ちましたよ。あと、ピュアな鼻水も。はっはっはっ。で、そうそう動物園の開園を待ってる先頭のお客さんが、モデルとなった実際の家族ですね。憎い演出です。