気持ちを整理したくて書き始めた、ティオパパの闘病振り返り。下顎が腫れてきて、お水が上手に飲めず、点滴で補うようになった続きです。
去年の12月 ルナ君とクッションを分け合うティオパパ
点滴を受けて帰ってくると、なんとなく調子がよさそうに見えた。
相変わらずお水は何度も飲みにいって、時間も長いんだけど、食欲が戻って、ちゅーる、シーバとろーり、スナッピーピューレ、美食通ぴゅーれ、銀のスプーンとろリッチなどを、いろいろ取り混ぜて30本ほど食べられた。
以前より、お口からこぼれる量が多くなったので、食べている量は、それほど多くないのかもしれないけど、食べようとする気持ちが復活したことがとても嬉しかった。
通院の時に、点滴の練習をさせてもらう事になっていて、やり方を習得したら、自宅でも必要な時に点滴できるようになる。水分補給がちゃんと出来て、食欲もこのまま維持できたらいいなと考えていた。
食欲が戻って少しホッとしたのだけど、ティオちは、寝ている時に、普通のいびきと少し音の違ういびきをかくことが多くなっていた。
少し前から、眠っている時に少し変わった音のいびきをかく事があって、前の診察の時に、そのことを聞いていた。音の原因は、腫瘍の腫れが大きくなり、影響しているのかもしれないと。それが、この2日くらい体を起こしている時にも、長い時間ではないものの、している事があり、気になった。
21日に点滴をしに通院。点滴の練習をさせてもらいながら、自宅でやりにくかったら、いつでも病院で受付してくれると聞き、なんとなくホッと。実はグレおじさんが腎臓を患って、自宅で点滴をしていたんだけど、もう4年前のことで、手順を忘れているところもあって、少し不安があったから。
点滴を受けて帰宅すると、食欲が回復したのか、15本を一気に食べて、その後はのんびりと外を眺めたりして過ごして。
夕方になり、今日はお薬の日なので薬を。分子標的薬は粒なのだけど、ティオパパは粒は飲み込めない状態なので、飲む直前に砕いて、ちゅーるに混ぜて、口の中の上顎に塗って飲んでもらう。
この日は飲み込みにくい様子で、投薬後、お水を何度も飲みに行って、そのお水に薬が戻ってしまっていた。
分子標的薬は、マスクに手袋て扱わなくてはいけなくて、それが入った水ももちろんすぐに洗って、取り替えるのだけど、飲んだほとんどが、水の中戻っていて、これも、今までとは少し違って来たなと感じた。
夜、「ごはん〜」とキッチンにやって来たので、ちゅーるやシーバを用意して、一本食べたところで少しの間むせたようになった。
お口周りを拭いて様子を見ていると、呼吸音がゼーゼー言っていて、急いで酸素室を準備。
酸素室はゆき姐さんの闘病の時に購入したもので、その後、うるる君が喘息猫だったのでいつでも使えるようにしてあったもの。
酸素室に入ってもらおうとすると、ゼーゼーはおさまって普通の呼吸に。
落ち着いてよかった!でも、いびきのこともあるし、呼吸も心配だなと。
落ち着いたら、普段の様子に戻って お気に入りの猫タワー本棚に
次の日は、ご飯を食べにキッチンに来るのに、ちゅーるも他のピューレ系のチューブは、ほんのひと舐めしかしなくて。
昨夜、むせたことを覚えているのかな? 昨日はきっと苦しかったんだな…
なので、シリンジに三つ星グルメの15歳用ポタージュを入れて、食べさせてみる。
これは気に入った様子で、食べられた。1袋食べて、その後、ちゅーるもシリンジであげてみると2本を完食。
下顎のが腫れてきて、口が開きにくくなってしまったようで、今までのようにちゅーるのチューブを噛むことが出来ないようだった。
これからはシリンジで食べるようにしたほうがいいかな。
それ以外は、いつも通り猫タワー本棚に登ったり、ダンボール箱に入って、お昼寝したりして過ごして。
夜ご飯は、三つ星グルメポタージュをシリンジで1袋食べられた。
様子が少し変わったから、明日点滴してもらって、相談してみようかな…
お布団で寝る準備
23日は祝日、だけどゴミの日だったので、朝は各部屋のゴミ集め。
珍しくゴミ集めにティオちがついて来ていて、2階にも付いて上がって来ていた。
「今日は、元気だね〜、そこはうるる君の定位置だねー」なんて話しかけて、珍しいので写真も撮った。
うららちゃんと
ミュウちゃんと
9:30に病院で点滴。体重が2.9kgに減ってた。点滴の針を刺すのを、先生に見ていてもらいながらやらせてもらって、なんとかできた。少し自信がついて、これなら自分でも出来そう。
呼吸のことを聞いてみたところ、今は呼吸も落ち着いているし、猫さんは鼻呼吸ができるから、大丈夫だと思うと。
食事は誤嚥させないように気をつけて、脱水の様子を見ながら、点滴の量や回数は決めましょうということで帰宅。
金のだしクリームをシリンジで食べて、その後食べたがらなかったので、一旦休憩。誤嚥の心配もあるから無理せず少しずつと。
ティオちはキッチンのカウンターに登って、調味料の瓶を落として、これは滅多にしないことで、お腹が空いてるのに食べられなくて、何か探してるのかな?なんて思ったり。
そして、人間のお昼ご飯の後ゴロゴロとしていると、隣に来てお昼寝。
「ごはん食べたくなったら、食べようね」と話しかけて。しばらくすると、大好きな窓へ移動して今度はそこでお昼寝。
咳き込むような音がして、窓へ見に行くと、咳はすぐおさまって、お口のよだれだけ拭いて。
今度は、猫タワー本棚に移動。自分も再びごろ寝しながらテレビを。
また、咳き込む音。「どうしたー?」と猫タワー本棚に近づくとティオちが走って降りてきた。
様子が変だ。苦しそう!急いで酸素室のスイッチを入れ、ティオちを入れて、鼻に酸素を!
「ティオ吸って!!!」酸素室の壁をカリカリと3度引っ掻いて動きが止まった。
「ティオち!!ティオち!!」時間を見る、まだ病院はやってる!!
ティオを抱えて、急いで病院へ、早く早くと信号にイラつきながら、受付に駆け込み、先生に託す。
神様!お願い!
程なく、診察室に呼ばれて、心肺停止の状態であったと、現在、蘇生処置をしていると。
気管には、すんなりチューブが通り空気を送っているが、心臓が動いていないため、心臓マッサージをしている。
蘇生処置は30分間まで、戻らない可能性もあります、希望しますか?と。
30分間の蘇生処置をお願いしました。
今朝、ここに点滴に来て、これからのことを話したばかりだった。
さっきまで、外を眺めて、一緒にごろ寝して…理解が追いつかない。
待合室で祈りながら待つ、いろいろな事が頭を巡って、そして、次第に落ち着いてきた。
まかせよう。。。
30分が過ぎ、診察室に呼ばれた。
戻らなかった…と。
気管にすんなりチューブが通ったこともあり、血栓ではないか、とのことだった。
30分間、心臓マッサージを続けてくれた医師たちに感謝の気持ちを伝える。
ティオは最後まで本当に、よく頑張った。
ティオは、よだれで汚れてしまっていた、お顔や、しっぽなどを綺麗にしてもらって、白い箱に、白いタオル包まれて戻ってきた。
「よく、がんばったね」「家へ帰ろうね」
涙を拭いながら家へ帰る。
みんなが待っていてくれた。「ティオパパ帰ってきたよ」「ティオパパ、天国へ行ってしまったよ」
迎えたくれたのは、普段通りのみんにゃだった。
天国へ召される時は突然で、ほんの一瞬で。苦しそうなのは30秒、いや15秒ほどだったかもしれない。
闘病期間は2ヶ月半ほど。ずっと意欲を感じるティオパパだった。
腫瘍は痛かったよね、それでも、毎日を一生懸命に、楽しめることを楽しんで、痛いながらも食べられるものを食べて、本当によく頑張ったと思う。
ティオち、たくさん、ティオちと関わる、濃い時間を過ごさせてもらったよ。仔猫時代のように、一緒にご飯の時間を過ごして、隣で一緒に寝て。いつもとても近くに感じる事ができた期間だったよ。
濃い時間を一緒に過ごさせてくれてありがとう。
うちに来てくれてありがとうね。
「ごはん〜」
「ごはん〜」と見上げる顔が、今も、日に何度も思い出されるよ。
痛みや、辛さのない世界で待っていてね。
その時は、迎えに来てね。
これからも、心はずっと一緒だよ。
本当にうちの子になってくれてありがとう。
とても頑張り屋の君へ、ずっと、ずっと大好きだよ。