「これまでに私が学んだ最大の教訓は、
われわれの考えている事の重要さです。
ある人がなにを考えているか教えてくれれば、私はその人がどういう人物か
言い当ててみせましょう。
なぜなら、各人のあり方を決定するのはその人の思考だからで、
逆の言い方をすれば、われわれは考えを変える事によって、
自己の人生を変える事ができます。」

と、カーネギーは語っています。

その中でも、自身にあふれ、効果的に意思を疎通できる自分というゴールに目を据えるための
一冊でしたが、本当にこの人の本には唸らせられます ヽ(´Д`;)ノアゥア...

意思の伝達について、非常にわかりやすく解説してくれている本書ですが、例えば、

「われわれはものごとを考える時、一般概念ではなく特殊概念で考えるのである。」

「余計な事」
という表現を映像的にし、聞く人間の心に刻みつけるには
どう伝達すればよいか?

シェークスピアの作品の中にそのヒントが隠されています。
彼の作品では、
「精製した金に金箔を着せ、
百合の花に絵の具を塗り、
すみれの花に香水をふりまく」ようなものだ、と表現しています。

世代から世代へと伝えられることわざは、ほとんどといっていいほど、
このような言い回しをしています。

つまり、相手の心の中に自分の伝えたい事を刻み込むには、
「岩のように硬い」
「狐のようにずるい」
と、映像的に伝達する必要があります。

あるとき、アメリカ大統領であったリンカーンが役人の長く、ややこしい報告書に閉口し、
映像的な言葉でこれをたしなめました。
「馬を買いにやらせたとき、報告してもらいたいのは、
馬の尻尾に毛が何本あるかではありません。
本当に知りたいのは、その馬の良否の判定の決め手となる足先です。」

リンカーンのこの言葉のように、視覚に訴える言葉は、
鋭く鮮やかに聞き手の心に刻まれるという事を意識しながら、
話す習慣を身につけてはいかがでしょうか?

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